米フロリダ州でブリタニー・クラークさん(31)が、恋人と友人と川で泳いでいた際にワニに襲われ、片腕を食いちぎられるなどして死亡した。米メディア・NBCニュースが6月30日、報じた。

 当局によると、クラークさんは6月29日、恋人と親友とともに、オーランド近郊のリトル・ビッグ・エコ州立森林公園でハイキングした後、暑さをしのぐため、エコンロックハッチー川に入ったという。

 フロリダ州魚類野生生物保護委員会(FWC)のグラント・エラー警部補によると、3人は水深約90センチの場所でひざをついていたところ、午後1時30分ごろワニに襲われた。

 ワニはクラークさんの両腕にかみついた。恋人は「彼女の腕をワニの口から引き離そう」と必死に抵抗しながら911に通報したという。

 NBCニュースが入手した通報の音声には、悲鳴や泣き声が響く中、通報者の女性が「両腕です。両腕が…ほとんど切り離されてしまっています」と取り乱しながら話す様子が記録されていた。

 通信指令員が「腕はまだ体についていますか」と尋ねると、女性は「片方は皮一枚でつながっているような状態で、もう片方はなくなっています」と答えた。

 さらに「もう片方の腕はどこですか」と確認されると、女性は「見当たりません」と返答。その直後、瀕死のクラークさんを運びながら救助隊を呼ぶ悲鳴が再び響いた。クラークさんは救助隊が病院へ搬送する前に死亡した。

 その後、保安官事務所の職員と専門のワニ捕獲業者が、現場近くで目撃された約3・7メートルのワニを駆除した。エラー警部補は、ワニが襲った理由については「現時点では分からない」としながらも、「繁殖期の終盤で、この時期のワニは縄張り意識が非常に強い」と説明。さらに、州全体で干ばつが続き、水位が低下していることも背景にある可能性を指摘している。