【ジョージア州アトランタ21日(日本時間22日)発】無敵艦隊が役者勢ぞろいで本領発揮だ。北中米W杯1次リーグH組第2戦、スペインがサウジアラビアに4―0で快勝。左太もも裏に負傷を抱えていた“神童”FWラミン・ヤマル(18=バルセロナ)が先発し、開始10分で先制点。その後もエースFWミケル・オヤルサバル(29=レアル・ソシエダード)らの活躍でゴールラッシュを見せた。格下カーボベルデと0―0のドロー発進から、見事に巻き返した。
優勝候補がようやくエンジン全開だ。
まず魅せたのが今大会で主役の期待がかかるヤマルだ。開始早々から複数のチャンスを演出すると、前半10分に左サイドのオヤルサバルからのクロスを右足で押し込み、先制弾を決めた。
さらに、Rソシエダードで日本代表MF久保建英と共闘するオヤルサバルも目覚めた。同21分に左CKからのこぼれ球を押し込むと、同24分にはペナルティーエリア左から味方のパスを受け、ダイレクトに合わせる美技でネットを揺らした。
オヤルサバルは初戦のカーボベルデ戦で、試合開始から30分間で一度もボールに触れることができず、1966年イングランド大会以降ワーストの不名誉記録を樹立していたが、不振から脱却してみせた。
後半開始からは、ヤマルとオヤルサバルを下げる余裕の戦いぶり。それでも後半4分、大会中に名門レアル・マドリードへ移籍が決定したDFマルク・ククレリャ(27=チェルシー)が左CKのこぼれ球に反応し、相手のオウンゴールを誘発し追加点を奪った。
スペインはW杯で前回2022年カタール大会1次リーグの日本戦以来得点を奪えずにいたが、悪い流れを断ち切ったのが先制点のヤマルだった。その活躍を同国紙「マルカ」は「W杯での初ゴールを挙げるとともに、代表史上最悪の記録であった“299分間無得点”という不名誉な記録に終止符を打った」とたたえた。
ヒーローとなったヤマルは試合後、不発だった前戦のW杯デビューを振り返り「勝たなければならない試合を引き分けるとつらい。この試合にたどり着くために多くのことを考えさせられた」と藤を明かした。そして苦しさを乗り越えての活躍に「とても特別なゴールだった。ずっとW杯に出場することを夢見てきたし、先発した初戦でゴールを決めるなんて夢のようだった。前回のW杯は学校でテレビ観戦していたが、今回は母や家族と一緒にここでゴールを決められたなんて、まさに夢のようだ」と喜びを爆発させた。
徐々にその強さを取り戻しつつあるスペインは、10年南アフリカ大会以来の優勝に向け、まずは1次リーグ突破を懸けて難敵ウルグアイ戦(26日=同27日、メキシコ・グアダラハラ)に臨む。












