手負いの至宝が決勝トーナメント(T)で復活だ! 14日の北中米W杯1次リーグF組初戦オランダ戦で、左ヒザを負傷した日本代表MF久保建英(25=レアル・ソシエダード)について日本サッカー協会が「負傷」と認定したことを発表。この日も練習を欠席した。第2戦チュニジア戦(メキシコ・モンテレイ、20日=同21日)の出場は絶望的となったが、イレブンは久保の復帰を信じ“オレたちが決戦の舞台へ連れていく”と一致団結している。
 
 久保はオランダ戦でDFデンゼル・ダンフリース(インテル)の激しいチャージを受け、左ヒザを押さえながら苦悶の表情を浮かべて倒れ込んだ。自らバツ印を示し、無念の途中交代。スタジアムから引き揚げる際は、車イスで移動した。

 試合翌日に病院で検査を受け、16日のオフを挟んで再開したこの日は練習に参加せず。日本サッカー協会の広報担当者は、久保の状況について「(15日に)MRI検査を受け、チームドクターも結果を見た。左ヒザの負傷が認められ、今日はこちら(練習場)には来ない。トレーナーとホテルにいる。早期復帰に向けて、治療とリハビリを続けていく。チームを離脱することはない」と明らかにした。

 全治や診断結果は「公表しない」としたが、自力歩行をしている状況ということもあり、現段階では大会中に復帰できると見込んで離脱はしない方針。こうした状況が、イレブンを発奮させている。

 10番を背負うMF堂安律(Eフランクフルト)は「こういう事態が起きるのもW杯。幸いタケは離脱せずに、(復帰の)可能性を探りながら一緒に戦える。僕たちが彼のためにステージを用意できると思うので、僕らは必死に戦いたい。タケのアイデアが欠ける痛さは感じているけど、そこは補える。チームとしてネガティブに考えず、試合に臨みたい」。勝ち進むほど久保が戻ってくる可能性も高まるだけに、目標の優勝へ向けて一丸となって突き進む覚悟だ。

 さらに5大会連続参加でW杯の経験が豊富なDF長友佑都(FC東京)は、具体的な復帰時期もイメージしている。「タケなら決勝Tで帰ってこられるでしょう。なので、それを信じてタケのためにも、絶対に勝ち上がらないといけないし、彼も引っ張ってきた人間なのでね。それに日本に絶対に必要な選手。決勝Tに帰ってこられるようにつなげたい」

 大ベテランの言葉を踏まえると、チュニジア戦に加えて、スウェーデンとの第3戦(25日=日本時間26日、米国・ダラス)の出場も厳しい模様。それでも、久保をこのまま帰すわけにはいかない!とばかりに、イレブンは1次リーグ突破のモチベーションに変えて士気が高まっているのだ。
 

未曽有の故障禍が続く森保ジャパンだが、総力戦で8年間築き上げてきた底力を見せつける。