京都・南丹市で市立園部小の安達結希さん(11)の遺体が遺棄された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された義理の父親で電気機器メーカー社員の安達優季容疑者(37)は遺体を市内の数か所に移動したとみられる。府警は遺棄した一つとみられる公衆トイレの現場検証を行った。何の意図で公衆トイレを選んだのか――。
安達容疑者は逮捕前の任意聴取で「車で小学校まで送ったが、市内の別の場所に連れて行き殺害した」と供述をしていたことが19日、分かった。また、逮捕前の事情聴取では、「首を絞めて殺した」とも供述していた。
結希さんの生存が最後に確認されたのは3月23日朝の登校前。親族が朝食を食べるのを見ていた。そして、同日、小学校の防犯カメラに安達容疑者の車は写っていたが、結希さんは写っておらず、生徒らからの目撃情報もなかった。つまり、23日の朝食後以降、車で市内数か所に遺体を移動させたことになりそうだ。
そして週末には、府警が自宅から約2・6キロ離れた場所にある公衆トイレを捜査した。周囲を青いビニールシートで囲い、公衆トイレ内と周囲のやぶを捜査し、捜査員5~6人がかりで大きな何かを運び出したことから、公衆トイレ付近に遺体が一時的に遺棄された可能性がある。
息子を公衆トイレに遺棄するとは、遺体への尊厳を冒とくする行為だ。しかも、一般の人が出入りする可能性があるだけに、遺棄がすぐに発覚してもおかしくないずさんな行為でもありそうだが…。
犯罪心理に詳しい関係者は「公衆トイレ前の向かいは廃屋で、人目はないし、車でアクセスしやすいでしょう。また、トイレ内には防犯カメラはないので、犯行心理的に立ち寄りやすいと感じるはずです。個室と清掃用具入れは閉じた場所なので、追い詰められた心理としては、短時間の隠し場所に見えるかもしれません」と指摘する。
しかし、昼は、るり渓自然公園の観光客などトイレを使う人もいる。
「他の車がトイレの駐車場に近づいてくれば音で分かるので、とっさに隠す心理としては、警戒しやすいかもしれません。トイレの管理巡回の時間は決まっているはずです。また、容疑者は意図したのか、意図していないのか分かりませんが、近くに不特定の複数の変質者が出たことがある場所なので、もし見つかったとしたら、いろいろかく乱されたかもしれません」と同関係者。
道路沿いにある公衆トイレで駐車場があり、人目を避けて駐車可能なので、心理的に余裕のなかった安達容疑者にとって短時間だけなら隠しやすいと映ったのかもしれない。
結希さんの行方が不明になった時期に、安達容疑者のスマホには遺体を遺棄する方法を検索した履歴があったという。トイレに遺棄した後、スマホで検索し、さらに移動した可能性もある。












