日本相撲協会は9日、都内で臨時理事会を開き、元横綱照ノ富士・伊勢ヶ浜親方(34)が弟子の幕内伯乃富士(22)に暴力を振るっていた問題について協議。同親方に対して「2階級降格」「報酬減額(10%3か月)」の懲戒処分を決定した。同親方の階級は「委員待遇年寄」から最も低い「年寄」となる。今後は当面の間、部屋を相撲協会と一門の指導・監督下に置き定期的に状況を確認。弟子の指導については伊勢ヶ浜親方と部屋付き親方4人による集団指導体制とすることになった。また、伯乃富士は後援者女性への不適切な行為があったとして厳重注意となった。
伊勢ヶ浜親方は3月の春場所前、自らの暴力行為を協会に申告。協会から事情聴取を受け、暫定的な措置として春場所を休場した。一方で、部屋の師匠として弟子に対する指導は続けていた。
この日の理事会では、コンプライアンス委員会がまとめた処分案の答申をもとに処分内容が協議された。相撲協会が定める懲戒処分は軽い順からけん責、報酬減額、出場停止、業務停止、降格、引退勧告、懲戒解雇の7段階。同親方は暴力行為を自ら申告したことなどが考慮され、懲戒解雇などの厳罰は免れた。
師匠が処分された近年の例として、2020年に中川親方(元幕内旭里)が弟子に対して暴力などの不適切な指導を行っていたことから2階級降格となり、中川部屋は閉鎖された。24年には宮城野親方(元横綱白鵬)が弟子による暴力行為の監督責任で2階級降格などの処分を受け、宮城野部屋は無期限閉鎖となった。













