大相撲の伊勢ヶ浜部屋で師匠を務める伊勢ヶ浜親方(34=元横綱照ノ富士)が弟子の幕内伯乃富士(22)に暴力を振るった問題を巡り、新たな動きが判明。伊勢ヶ浜部屋が閉鎖を免れる見通しとなった。
伊勢ヶ浜親方は現在開催中の春場所(大阪府立体育会館)の前、日本相撲協会に弟子への暴力行為を自己申告。協会から事情聴取を受けた。春場所は暫定的な措置として休場。正式な処分は場所後の理事会で決定される。協会関係者は「最終的な決定ではない。あくまで理事会で決まる話」と前置きした上で「伊勢ヶ浜部屋が〝取り潰し〟になることはないと聞いている」と今後の見通しを明かした。
近年の例では、2020年に師匠の中川親方(元幕内旭里)が弟子に対して暴力などの不適切な指導を行っていたことが発覚。同親方は2階級降格となり、中川部屋は閉鎖された。24年には、師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)が弟子による暴力行為の監督責任で2階級降格などの懲戒処分を受け、宮城野部屋も無期限閉鎖となった。
今回の伊勢ヶ浜親方も、角界内では最も重い処分の一つとして部屋閉鎖の可能性が取りざたされていた。閉鎖が回避されるとすれば、その要因は何か。前出関係者は「中川親方の時は弟子が告発した。宮城野親方は不祥事を知っていた上に、隠ぺいの動きまであった。伊勢ヶ浜親方は自分から申告した点で決定的に違う。しかも、やったことを包み隠さず全て協会に話している」と説明する。
その上で「重い処分になったとしても、一時的に師匠から外れる措置。その間は、部屋付きの楯山親方(元幕内誉富士)あたりが師匠代行を務めることになるのでは」と処分内容を予測した。
暴行騒動の渦中にある伯乃富士は、春場所初日に左足親指を負傷。2日目から休場した。果たして師弟は、どのような形で次の夏場所を迎えるのか。相撲協会の最終決定に注目が集まる。












