今年もクマ被害は続くのか。7日、福島県郡山市の市街地に体長約1・5mのクマが出没し、衝撃が走っている。
6日夜から目撃情報が相次ぎ、7日午前7時ごろに逢瀬川沿いの大島自然ふれあい広場で目撃され、箱わなを設置したが捕獲には至らなかった。その後、クマは市街地に移動。市と警察が対応にあたっており、緊急銃猟を行う可能性もあるという。
市の担当者によると「昨年も100件を超えるクマの目撃情報が寄せられました。山間部での目撃情報が多かったのですが、今回は中心の市街地で目撃されて今、対応を取っている状況です。我々としても市内で、このような対応は初めてになります。今まで目撃情報がなかった所に出ていると認識していただいて、いいと思います」と市街地の出没に驚きを隠さない。
クマが出没した場所は商業施設や住宅街があり、周辺の学校では臨時休校の措置を取った。これまでに人的被害は確認されていないが、クマが市街地に出没したとなると、周辺の飲食店やお店が臨時休業となったり、風評被害で観光業にも大きな打撃を与える可能性がある。
さらに駆除の難しさもある。市の担当者によると緊急銃猟は環境省のマニュアルに沿って行われる。緊急銃猟を行うには、鳥獣保護管理法に定める4つの条件すべてを満たした場合に可能となる。その1つに安全性の確保(銃猟によって人に弾丸の到達するおそれ、その他の人の生命又は身体に危害を及ぼすおそれがないと認めるとき)があり、市街地で適用するにはハードルが高い。
猟友会関係者は「エサとなるシカが増えて、クマも増えた。市街地に出没するクマは森から追い出された弱いクマだが、人間にとっては脅威の存在」と警鐘を鳴らす。
環境省は同日、2025年度の全国のクマによる人的被害の速報値を公表し、被害者は238人、そのうち死者は13人。これまで最も多かった23年度の被害者219人、死亡6人を上回り、ワーストを更新した。
クマ対策に打つ手はあるのか。












