F1レッドブルの4連覇王者マックス・フェルスタッペン(28)が、今季限りで引退する意思を明言し、F1引退後は指導者転身を含め複数の選択肢があることを明らかにした。
日本グランプリ(GP)後、英放送局「BBC」に対してかねて不満を抱いている今季から始まった規則変更について「フォーミュラ全体を楽しめていない」と語った上で、「それは今シーズン終了後に引退するという意味か」と直球質問を投げかけられると「そういうことだ。このパドックの中でのあらゆることを考えている」と引退する意向を表明した。
「競技を楽しめない時に家族と家で過ごす時間を増やしたり、友達と会ったりする方が楽しいのか、と考えてしまう」というフェルスタッペン。今季陥っている不振が理由ではないと強調する。「今の7位や8位なら簡単に受け入れられるよ。なぜなら、常に圧倒的な強さを見せたり、1位や2位になったり、表彰台争いをしたりすることはできないと分かっているからだ。その点に関しては非常に現実的だし、以前にもそういう経験をしたことがある」と語り、あくまでも規則変更が理由だという。
「7位や8位にいて、その背後にある仕組み全体を楽しんでいないと、レーシングドライバーにとって自然なこととは感じられない。もちろん適応しようとはするけど、あのレースのやり方は好きじゃない。本当にドライビングとは正反対だ。そしてある時点で、ああ、これは自分がやりたいことじゃないんだ」とF1からの引退を決断。「もちろんこれは大金持ちになれる。素晴らしいことだ。でも結局のところ、お金はもはや重要ではない。なぜなら、これは常に私の情熱だったからだ。お金が全てではないんだ。私はここで楽しく過ごし、最高の時間を過ごしたい。でも、今のところはそうはなっていない」と巨額の年俸を得ても、もはやF1への情熱はないことから身を引くと力説した。
続けて「そして今、人々は簡単にこう言うだろうね。『ああ、君はこれまで数々のチャンピオンシップやレースで優勝してきたのに、車の調子が悪いからといって文句を言っているのか』と。そう見る人もいるかもしれないが、私は違う見方をしている」と単に不調や規則変更に対して愚痴を言っているレベルではないと断言する。
F1引退後の進路についても説明。「他にも情熱を注いでいるプロジェクトがたくさんある」というフェルスタッペンは「GT3レースもその一つ。自分でレースをするだけでなく、チームを率いることも。それを作り上げるのは本当に素晴らしくて楽しい。そして、今後数年間でさらに発展させていきたいと思っている」。F1を含め指導者に転身してチームを率いる選択肢もあることを明らかにした。
「ここで立ち止まったとしても、何もやらなくなるわけではない。私は常に楽しみを見つける。そして、人生における他の多くのことにも楽しみを見いだすだろう」と締めくくったレジェンド。F1ラストシーズンでどのようなレースを見せるのか、そして引退後の去就はどうなるのか。世界中から注目を集めることになりそうだ。












