5月に米国を公式訪問してトランプ米大統領と会談するチャールズ国王に「歴史的な公務の遂行」を期待する声が高まっている。英紙ミラーが24日、報じた。

 チャールズ国王はカミラ王妃を帯同して5月に米国を3日間、公式訪問する。公式行事としてトランプ氏との会談とホワイトハウスでの晩さん会、ニューヨーク市への訪問、ワシントンでの米国議員合同会議での演説などが行われる予定だ。

 今回の訪問は、1991年のエリザベス女王以来となり、英国君主が初めて米国議会で演説する歴史的な公務となる。米国建国250周年を前にした今回の訪問は、イラン攻撃を巡るキア・スターマー英首相とトランプ氏の間の緊張の高まりにもかかわらず実施される。

 そのためチャールズ国王とトランプ氏の会談は延期すべきだという声も多く出ていたがトランプ氏は「近いうちに会談できることを楽しみにしている」と語っていた。

 トランプ氏は以前、英国の紛争への対応を「ひどい」と酷評し、スターマー氏を繰り返し非難しており「彼はウィンストン・チャーチルではない」と酷評したこともある。

 しかしホワイトハウス、バッキンガム宮殿、そして英国政府は一丸となり、チャールズ国王が米国の独立記念日に敬意を表するため、今回の訪問を何としても実現させようと決意していると言われており、王室関係者が米国で「下見」を行うなど、訪問に向けた準備が進められている。

 国王の米国訪問は、トランプ大統領が昨年9月にメラニア夫人とともにロンドンを訪問し、ウィンザー城でチャールズ国王主催の晩さん会に出席したことを受けて実現した。

 チャールズ国王による「王室のソフトパワー外交」は、王室への愛情で知られる億万長者出身のトランプ氏と関わるための重要かつ独自の手段と見なされている。果たして国王は英米間の緊張を緩和させることができるだろうか。