MLBはストライクやボールを機械がサポートする自動判定制度「ABSチャレンジ」を今季から本格導入する。

 すでにオープン戦でも取り入れられているが、判定に疑問を持ち、審判にチャレンジを要求する場合は注意も必要のようだ。米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」が23日(日本時間24日)、「MLB選手が奇妙なルールによってチャレンジを認められなかった」と伝えている。

 そこで取り上げられたのは22日(同23日)に行われたアストロズ―カージナルス戦。アストロズのビジオはフルカウントから投じられた低めのスライダーをボール球と確信し、悠然と見送った。MLB公式サイトの詳細データでもストライクゾーンからは完全に外れていたが、球審の判定は「ストライク」。四球で出塁しようとしたビジオは自軍のベンチ方向へ投げようとしかけたバットを放らず、クルリと回して再び手にし、ヘルメットを叩いてチャレンジを要求した。

 だが、球審はビジオの訴えを即却下。ストライク判定からチャレンジするまで2秒足らずだったが「遅い」と判断されたという。同メディアは「厳しいように思われるかもしれないが、MLBがチャンレジを即座に行うことを求めるのには正当な理由がある。フィールド上の選手がチャレンジするかどうかをダッグアウトにいる誰かから助言を受けることを望んでいないからだ。選手に検討する時間を与えると、そういう結果になるリスクがあるからだ」報じた。

 ただ、ルールはルールだ。「一部の選手は順応しなければならない。その場で不満のジェスチャーを見せていると、チャレンジする機会が失われる可能性があるからだ」と注意を呼びかけた。

 ストライクやボールの判定を巡っては、これまでにも数え切れないほど物議を醸してきた。1球の判定がシーズンの行方を左右する局面となれば、選手たちはいっそうヒートアップする。大谷(ドジャース)や鈴木(カブス)ら野手に限らず、山本(ドジャース)ら投手たちにも与えられた権利を生かすためには感情を出す前に超速で申告する必要がありそうだ。