ボクシングWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(15日、神奈川・横浜BUNTAI)で、同級2位・岩田翔吉(30=帝拳)が王者ノックアウトCPフレッシュマート(タイ)を8ラウンド途中負傷判定3―0で破り、1年ぶりに世界王者に返り咲いた。リングサイドで観戦した女子格闘家の山本美憂(51)が祝福の言葉を寄せた。

 岩田は幼少期に、美憂の弟で2018年に亡くなった山本KID徳郁さんのジムに入門し、格闘技を学んだ。3月15日はKIDさんの誕生日で、勝利を収めたリング上で「美憂ちゃんやったよ!」とこぶしを突き上げた。「徳さんは自分が格闘技を始めるきっかけをくれて、自分もこういう大人になるんだと思って、子供の時から格闘技を頑張ってきた。3月15日、子供の頃から憧れていたWBCのベルトを巻けて、特別な日になりました」と感無量の表情を浮かべた。

岩田翔吉と抱き合う山本美憂
岩田翔吉と抱き合う山本美憂

 その後、報道陣の取材に応じた美憂は「絶対勝つのは信じていたけど、リングの上で翔吉を見るとすごい緊張しちゃって。本当に勝って有言実行してくれたことが、本当に自慢というか誇りというか。KIDは絶対喜んでいるし、上(天国)から『当たり前だ!』ぐらいの気持ちで信じ切って見ていたと思う」と笑みを浮かべた。

 この日の試合前に、美憂はKIDさんの墓参りに行き「ちゃんとベルトを巻く姿を見ていて」と伝えたという。「自分の誕生日に勝ってくれるなんてなかなかない。だからすごい喜んでいると思うし、私もうらやましい」と喜びを口にした。

 自身は今月28日に、オーストラリア・シドニーでミシェル・マック(オーストラリア)を相手にプロボクシングデビューを果たす。「(今日の試合から)勇気をもらいました。こんなに大舞台じゃないけど(笑い)。もっとローカルな試合で、2年ぶりの試合なのですごい緊張するけど、最後まで戦い抜けば絶対勝てるので。勝ってきます」と拳を握った。