侍戦士と汗を流した神童が戦う哲学者になる。ボクシングWBC世界バンタム級2位・那須川天心(27=帝拳)が、米大リーグ・ドジャースの山本由伸投手(27)との合同トレーニングで刺激を受け、次戦は「哲学で戦います」と宣言した。
25日に都内で開かれた会見で、那須川は同級1位フアンフランシスコ・エストラダ(メキシコ)と4月11日に両国国技館で同級挑戦者決定戦を行うことが発表された。昨年11月に同級王者・井上拓真(大橋)に挑戦して初黒星を喫してからの再起戦。「そこからいろんな葛藤がある。格闘技人生だけじゃなく、普通の人生において試されている、崖っぷちな状態」と現状を語り、「しっかりとやり返すだけ」と勝って再び拓真への挑戦権をつかむことに闘志を燃やした。
相手のエストラダは世界2階級を制覇した経験豊富な実力者。那須川は「復帰戦でやる相手じゃないかもしれない。厳しい試合にはなると思う」と覚悟しながらも、「こういうところを乗り越えるのが自分。何がなんでも勝たなきゃいけない」と誓った。
負けられない戦いに臨むのはボクシングのWBCではなく、来月に行われる野球の国際大会WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本代表の山本も同じだ。那須川と山本は、ともにBCエクササイズで知られる矢田修トレーナーに師事しており、2人は昨年12月に約2週間の合同トレーニングを行った。
野球は詳しくないという那須川は「なんかすごいの取ったんですよね? すごかったんですよね?」と昨年のワールドシリーズMVPに選ばれた山本の活躍を認識。「ずっと高みを目指しているっていうのもありますし、普通だったら満足するようなことも全然満足しない」とその精神に感心している。
続けて「あの先生(矢田トレーナー)の教え方といいますか、哲学。だからボクシングとか野球をやってるんじゃなくて、僕は僕の哲学をやっている。なんかそういうところにたどり着きましたね」と自身の境地を力説。最後は「だから哲学で戦います。俺の哲学を見に来てください。これ哲学なんですよ、マジで」と強調した。
〝哲拳〟で再起を果たせるか。












