ボクシングWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(15日、横浜BUNTAI)は、同級2位・岩田翔吉(30=帝拳)が王者ノックアウトCPフレッシュマート(35=タイ)を8回1分33秒負傷判定3―0で破り、約1年ぶりの世界王座奪回に成功した。

 暫定王座を含めてWBA世界ミニマム級王座を16度防衛した2階級制覇のレジェンドに対し、ボディー攻めを中心に優位に試合を展開。4ラウンド(R)には王者が偶然のバッティングで左目上から出血。その後も粘る王者の反撃をしのいで豊富な手数を繰り出し、8Rに王者の傷が深くなり試合がストップし、岩田に軍配が上がった。

岩田翔吉と抱き合う山本美憂
岩田翔吉と抱き合う山本美憂

 王座を失った後にはボクシングを離れることも考えたが、見事に復活。リング上で涙を流して周囲の支えに感謝した。この日は岩田が幼い頃に格闘技を学んだ故山本KID徳郁さんの誕生日。天国に白星をプレゼントし、来場したKIDさんの姉の美憂さんに「美憂ちゃん、やったよ」とメッセージを送った。

 そして、意地を見せた王者にも「半端じゃなくチャイスー(タイ語で強い精神力。闘争心などの意味)でした」と健闘をたたえた。今後については「ライトフライ級も盛り上がって来ているので。今年はあと2試合できたら、全勝で年を越えたい」と目標を掲げた。