ボクシングの帝拳ジムに所属するWBC世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(30)、WBA世界ミニマム級王者・松本流星(27)、WBA世界バンタム級4位・増田陸(30)の勝利からの一夜明け会見が16日、都内の所属ジムで行われた。WBA世界バンタム級王座決定戦で5階級を制覇した43歳のレジェンドのノニト・ドネア(フィリピン)を8回TKOで破った増田は、試合後にドネアから世代交代を託されたことを明かした。

 3人はダメージを感じさせない元気そうな表情で登場。増田はレジェンド超えを果たし「1ラウンドから緊張感あふれる内容で、自分も効かされるパンチがあったり、素晴らしい経験をさせていただきました」と充実感をにじませた。

 試合後にはドネアと話す機会があったという。「世代交代という言葉と、これから勝ち続けてくれというふうに約束しました」と明かし「その言葉をしっかり背負って、これから頑張っていきたい」と誓った。

 岩田はタイの2階級制覇王者ノックアウトCPフレッシュマートを8回負傷判定で破って、約1年ぶりの世界王者返り咲き。「練習していたことがしっかり出せたのはよかった」と満足げに振り返った。

 松本は前戦で負傷判定勝ちした高田勇仁(ライオンズ)との再戦で、大差判定勝ちで初防衛。「初めて12ラウンドを経験できたことは、すごくいい経験になった。高田選手の気持ちの強さもあって、いい試合ができた」と収穫を口にするとともに、高田の健闘をたたえた。

 所属ジムの本田明彦会長によると、3人の今後について、増田は同級王座・堤聖也(角海老宝石)への挑戦権を獲得したが、堤は負傷で試合ができない状態にあるため、WBAは休養王者認定か王座はく奪などの判断を下される見通しとのこと。代わって現休養王者のアントニオ・バルガス(米国)が正規王者に昇格することが濃厚で、増田はバルガスが1戦挟んだ後に対戦することになるという。

 岩田の次戦は同級休養王者カルロス・カニサレス(ベネズエラ)か、同級1位エリク・バディージョ(メキシコ)との指名試合になる見込み。松本は同級スーパー王者オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)か、WBC同級王者メルビン・ジェルサエム(フィリピン)との王座統一戦になる方向だという。