ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子で金メダルを獲得したアリサ・リュウ(20=米国)に突如浮上したドーピング騒動を、ロシアメディアが徹底検証している。
五輪女王になったリュウは世界的に人気が爆発しているが、SNS上でドーピング違反を指摘するさまざまな投稿が続出して騒動に。ロシアフィギュアスケート界の重鎮タチアナ・タラソワ氏がリュウを擁護するなど余波が広がっている。
そうした中、ロシアメディア「ソブスポーツ」が今回の騒動の経緯を伝えながら検証した。
「『ワリエワを思い出せ』TikTokがオリンピック金メダル獲得のアリサ・リュウを攻撃した。ユーザーはアメリカ人がドーピングをしていると疑い、証拠を提示する」と切り出し、こう続けた。
「今、TikTokは大騒ぎだ。アメリカのアリサ・リュウが、禁止薬物を使用しなければクリーンな勝利はあり得なかった、というメッセージを込めた動画が何十本も投稿されている。ブロガーたちは彼女のフリースケートの映像を編集し、顔をズームインし、アイライナーを描き『瞳孔が開いている』『興奮しすぎている』『汚い言葉遣い』といったキャプションを付けた。動画は数時間で数百万回再生された」とドーピングを指摘する動画が多数上がっている様子を報じた。
さらに「『アリサ・リュウ、ドーピング』『リュウ、停止』『アリサ・リュウ、不正行為者』といったハッシュタグは、ロシア語と英語の両方でトレンドのトップに躍り出た。彼女をカミラ・ワリエワと比較する人もいれば、『誰もが分かっているのに黙っている』とだけ書く人もいる」などと騒動が拡大している状況を強調した。
この現状を同メディアは整理して解説。「主な根拠は3つある。第一に、フリースケートの後、リュウは興奮しすぎて、抑えきれない感情からカメラに向かって叫び、罵倒していたように見えた。第二に、瞳孔が開いていたように見えた。第三に、彼女が薬物検査に連れて行かれるのを誰も見ていなかったことだ」とSNS上で指摘されている主張をまとめた。
それらを踏まえて同メディアは「現時点では、WADA(世界反ドーピング機関)、IOC(国際オリンピック委員会)、米国反ドーピング機関(USADA)、国際スケート連盟(ISU)からの確証のある疑惑、陽性反応、公式声明は出ていない。リュウは他の出場選手と同様に、オリンピックで必要な検査をすべてクリアしている」と疑惑を否定。「今のところ、これは単なる誇大宣伝と陰謀論である可能性が高い。文書も検査もなく、反ドーピング機関からのヒントさえない。いつものように、このような波紋は圧倒的な勝利の後に沸き起こり、真の証拠が出てこなくなると消え去る。今のところ残っているのはスマートフォンでの話題と比較だけであり、残念ながら、それらは何も証明していない」と結論付けた。
リュウにとって大迷惑の騒動は果たして収束するのか。












