2022年北京五輪のフィギュアスケート女子銀メダリストで産休から電撃復帰したアレクサンドラ・トルソワ(21)が、30年フランス・アルプス地域で行われる五輪に向けて〝最強振付師〟として知られるブノワ・リショー氏と契約する見込みになった。

 4回転の申し子として知られるトルソワは第1子の出産を経て、今冬から本格的に競技へ復帰。次回五輪ではロシア勢のエースとして期待が高まっている。そして指導陣も世界最高峰の陣容となる見通しだ。

 ロシア国営通信社「RIAノーボスチ」は「フランスの振付師ブノワ・リショー氏が、アレクサンドラ・イグナトワ(トルソワ)の来シーズンの振付師に就任する可能性があると事情に詳しい情報筋が語った。21歳のフィギュアスケーターと振付師はすでに協議を行い、暫定合意に達したとみられる」と報じた。

「売れっ子振付師」のブノワ・リショー氏(ロイター)
「売れっ子振付師」のブノワ・リショー氏(ロイター)

「振付作業は春(暫定的には今年後半)に開始される可能性がある。ただし、リショーがどちらか一方のプログラムを振付するか、それとも両方のプログラムを振付するかは現時点では不明だ」と指摘している。

 さらに「これに先立ち、トルソワが来シーズンからフィギュアスケートに復帰し、エテリ・トゥトベリーゼの指導の下で練習することを決定した。トゥトベリーゼはこの情報を公式に認めた」と報道。ロシアの常勝軍団を築き、2022年北京五輪でドーピング違反となったカミラ・ワリエワを指導していたトゥトベリーゼ氏がメインコーチとなることも併せて決まった模様だ。

 リショー氏は現在フィギュアスケート界で最も人気の振付師。2024年には国際スケート連盟(ISU)から世界最優秀振付師に選出されたほか、今回のミラノ・コルティナ五輪では女子の坂本花織(シスメックス)を始め13か国16人の選手たちを担当し、脚光を浴びた。

 悲願の金メダルへ最強チームを編成したトルソワ。日本勢にとって最強の敵になるかもしれない。