阪神のラファエル・ドリス投手(38)のNPB通算100セーブ達成へ、徐々に機運が高まってきている。
ブルペン陣では〝無双右腕〟石井が左アキレス腱断裂の重傷を負い、今季中の復帰が不透明。守護神は岩崎で、本人の休養や試合展開によってはセーブシチュエーションでドリスに登板機会が回ってくる公算が大きい。もちろん、及川ら候補は他にもいるが、実績では右腕が群を抜いている。
節目到達が現実味を帯びてくると、動き出すのは裏方として奮闘するスタッフたち。記念ボードや花束を発注する準備に取りかからなければならない。ドリスは昨年7月に独立リーグの四国IL・高知から阪神に再入団。残りの試合数や起用法の見通しを踏まえ、記念ボードの制作は見送られていた。しかし、今季は達成する可能性が十分あり、いよいよ準備に入ることになりそうだ。
記念ボードといえば、糸井嘉男の通算300盗塁が思い出される。最終的に2021年9月11日の広島戦(マツダ)で二盗を決めて記録を残したが、19年に左足首を手術するなど長らく走れない状況が続いた。盗塁を成功させたのは実に436日ぶりだった。その間、用意されていたボードは遠征先にも荷物として帯同。一時は保管用の箱も傷み、ホコリをかぶる場面もあった。最後はしっかりと日の目を見たが、記録の裏側にはそんな現場の苦労もある。
果たして、ドリスの「100セーブボード」はどんな形で出番を迎えるのか。3日に甲子園球場の室内練習場で調整した本人は「100セーブを達成できるか自分には分からない。セーブシチュエーションでの登板のチャンスもあるかもしれないが、僕ができることはマウンドに立ってしっかり仕事をする。それだけ」と冷静だ。
日米通算では108セーブの助っ人右腕が迎えるメモリアルを多くの関係者が心待ちにしている。












