ミラノ・コルティナ五輪ノルディックスキー・ジャンプ混合団体で、日本勢として初の銅メダルを獲得した高梨沙羅(29=クラレ)の大学院生としての〝顔〟を恩師が明かした。4度の五輪を経験した高梨は、2020年10月から弘前大学大学院医学研究科の大学院生でもある(現在は競技に集中するため休学中)。社会医学講座で高梨を指導した同大特別顧問の中路重之氏(74)が取材に応じ、当時の印象や今後の活躍にも期待を寄せた。
高梨は「ジャンプの技術として、医学の知識を活用したい」と中路氏から基礎的な医学の知識に関する指導を受け始め、大学院に入学。その後は国際大会で海外を転々とするためオンラインでの個別指導が中心で、対面で行うこともあった。同氏が絶賛するのは学びへの意欲だ。
「わからないことをよく聞いてくる。なかなかそういう人はいないと思う。元々そういう素質を持っているのでは。だから現役の時から大学に行きたいと言ったわけで、普通は辞めてから大学に行くと思う」
同氏は柔道男子で1992年バルセロナ五輪金メダルの故古賀稔彦さん、五輪3連覇の野村忠宏さんらを指導したこともあるが、高梨には「好奇心、向上心が旺盛。頭が良いし、芯がある」と強い印象を抱いている。
また、今後に向けては「まだみんなが期待している。やはり頑張る人を見るとみんなが元気になる。社会的貢献の要素もあるので、まだ現役選手として、もっと頑張っていただきたいなと思う」とエールを送った。
本人も現役続行には意欲を示す中、後進育成も視野に入れる。中路氏は「はっきり私の前で宣言したわけではないが、言葉の端々からそういうのを感じた。『ずっとジャンプに関わっていかなくちゃいけない』と、そんなことを言っていた」。変わらずジャンプ界で欠かせない存在となりそうだ。













