ミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート女子シングルで、金メダルに輝いたアリサ・リュウ(20=米国)のこぼれる笑顔に光る白い歯の前歯に施されたピアスが注目を集めている。だが、この前歯ピアスについて専門家は、深刻な健康被害を及ぼす可能性があるため真似をしないよう警告した。
〝スマイリーピアス〟と呼ばれるこのピアスは、上歯茎と唇をつなぐ組織に挿入するもの。
リュウは五輪前の1月、米NBC系列局とのインタビューで、同ピアスについて聞かれ、2年ほど前に妹に手伝ってもらい、ピアシングニードルを使って自分でピアスを開けたと明かした。
これについてアメリカ歯科医師会は、「口腔内には高濃度の細菌が存在し、感染リスクを伴うことから、特に自分で歯ピアスを開けることは避けるよう」注意喚起している。
そのリスクとは、「口や舌が腫れて気道が塞がれたり、ピアスの一部が口の中で外れて窒息したりする可能性」だ。
さらに、感染による腫れや出血、瘢痕(はんこん=術後の傷跡)、ピアスからの異常な分泌物、歯や歯茎への損傷、外科手術による除去が必要となる可能性など、多くの副作用についても警告している。
専門家たちは、今回の五輪で多くのフィギュアスケートファンをとりこにしたリュウにあこがれ、前歯ピアスをまねする若者たちが増えることを警戒している。












