ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート全種目が終了し、ロシアフィギュアスケート界の〝皇帝〟エフゲニー・プルシェンコ氏が注目を集めた女子のアデリア・ペトロシャン(中立選手=AIN)に関連して女子選手を指導する難しさについて語った。
ロシアメディア「スポーツエクスプレス」の評論で、プルシェンコ氏はペトロシャンの演技を振り返りつつこう語った。
「(師匠である)アレクセイ・ミーシンとの会話を思い出す。私はまだ彼のもとでスケートを習っていたが、彼は同時に他のフィギュアスケート選手たちとも仕事をしていた。何かがうまくいかず、小さな衝突が起きた。すると、私はこう言われた。『ジェーニャ(プルシェンコ氏の愛称)、10人の女の子を指導するより、1人の男の子を指導したほうがいい』。私は理解できなかった。『なぜ? たくさんの女の子の中から、必ず才能が開花する子が現れるでしょ』と言ったんだ。するとミーシンはほほ笑んで『コーチになればわかるよ』と言っていた」
続けて「彼は思春期のことをほのめかしていたね。女の子が成長し始めると、体もスケートも変化する。どんなアスリートにとっても難しい時期だ。誰もが通る道でもある」と、女子選手特有の事情を説明した。
ロシアから出場してプルシェンコ氏が注目していたペトロシャンは18歳。ちょうどその言葉が当てはまる年頃だ。「ペトロシャンも例外ではない」というプルシェンコ氏は「彼女は以前の調子を取り戻し、4回転ジャンプを跳べるだろうか? 十分可能だとは思う。大切なのは、諦めずに努力を続けることだ。そうすれば、すべては戻ってくる」。今後のスケート人生を左右する岐路に立っていると指摘する。
これまで数多くのロシア選手が10代で燃え尽きてきた経緯もあり、プルシェンコ氏はこう呼びかける。「今、アデリアには応援と感謝の言葉が必要だ。ファンは、この繊細な少女がどれほどのプレッシャーにさらされていたか想像もできないだろう」。
皇帝は指導者として、女子選手の育成に細心の注意を払いながら力を入れていく考えだ。












