ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子でアリサ・リュウ(米国)が金メダル、坂本花織(シスメックス)が銀メダル、中井亜美(TOKIOインカラミ)が銅メダルの一方で、常勝ロシアから中立選手として参加したアデリア・ペトロシャンは6位に終わった。ロシアメディアはフィギュアスケートにおけるファンの質が低下していると懸念した。
ロシアメディア「スポーツ24」は、今回の結果を受けて「軽薄さや皮肉、あるいは10代の反抗心などではなく、緊張感、人間の可能性の限界を見たかったのだ。フィギュアスケートは、特にダンスにおいて、ますます簡素なものへと向かっている。内面的な葛藤の代わりに安らぎが、ドラマチックな演技の代わりにムードが醸し出される。これはオリンピックでは特に重要だ。多くの人がスケーターを初めて見るからだ。観客はただ良い気分を求めにやってくる」と指摘。近年はリュウに代表されるような観客受けのいい選手が会場を盛り上げる〝ノリ〟が重視されてしまっているというのだ。
「このイメージは強まっている。オリンピックチャンピオンは必然的にロールモデルとなる。そして、アライグマの髪形と呼ばれることもあるヘアスタイルが主流のミームになると、それは単なる好みの問題ではなくなる。奇抜さ、皮肉、そして誇示的な気楽さ。それが表彰台に上がるものなのだ」ともはや実力は軽視され、ファッショナブルな要素だけに観客が左右され、会場の盛り上がりを作り出してメダル争いにも影響してしまうというわけだ。
そして「ここで重要な疑問が浮かび上がる。若い世代にはどのような手本が受け継がれているのだろうか? システムの複雑さと、巧みに作り上げられたイメージ、どちらがより重要なのだろうか? 子供たちの記憶に残るのは、ルーティンやジャンプの複雑さか、それともミームになるほどのヘアスタイルだろうか? 勝利が困難を乗り越えることではなく、遊び心や視覚的なインパクトと結び付けられるならば異なる価値観が生まれる」と競技の将来を不安視した。












