ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子ショートプログラム(SP、17日)で、17歳の中井亜美(TOKIOインカラミ)が78・71点で首位に立ち、2位に坂本花織(シスメックス)、千葉百音(木下グループ)が4位と日本勢が躍進。3位はアリサ・リュウ(米国)、5位がアデリア・ペトロシャン(AIN=個人資格の中立選手)だった。この結果を受けて、ロシアフィギュアスケート界の〝皇帝〟エフゲニー・プルシェンコ氏が、日本勢3人に〝最高評価〟を与えた。

 日本勢が表彰台独占も狙える躍進を見せ、皇帝も大絶賛だ。ロシアメディア「スポーツエクスプレス」でSPを振り返り「最も称賛に値するのは、3人の日本人スケーターだ。トリプルアクセルを成功させた中井、坂本花織、そして千葉百音だ」と全選手の中でも3人が特に際立っていたことを強調した。

「彼女たちは前向きで、笑顔で、全く気負うところがなかった。驚異的なスケーティングスキルと、見事なステップシークエンスを披露した。トリプルアクセル1本があり、ラン2本、そして氷上全体を滑走した。まさにゴージャスな女性たちだ!」と日本トリオの快進撃に皇帝も驚きを隠せない。

「現在のフィギュアスケートはジャンプだけではありません。スケート技術、プレゼンテーション、音楽のセンス、そして構成も評価の対象となる。これは素晴らしいことだ。例えばスピンを考えてみましょう。レベル3のスピンをすることも、レベル4のスピンをすることもできる。これはすぐに得点面で大きなアドバンテージとなる。ステップシークエンスも同様だ」と日本選手が躍進した背景を説明した。

りくりゅうへ涙ながらに声援送る中井亜美、千葉百音、坂本花織
りくりゅうへ涙ながらに声援送る中井亜美、千葉百音、坂本花織

 ただ、19日(日本時間20日)のフリーでは上位5人全てに金メダルのチャンスがあるとみる。「木曜日の優勝者は誰になるか分からない。特に本命と呼べる選手もいない。ミラノでの男子フリースケーティングがいかにセンセーショナルな結末だったか、皆さんも覚えているでしょう。そして女子フリースケーティングはさらに複雑で予測不可能だ。上位5人のうち誰が優勝してもおかしくない。最も強い精神力を持った選手が金メダルを持ち帰るだろう」と男子では絶対王者イリア・マリニン(米国)が大失速したこともあり、最後は精神面の強さがカギを握ると強調した。

 皇帝もぞっこんの日本トリオ。表彰台独占に期待したいところだ。