ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)が17日(日本時間18日)に行われ、初出場の千葉百音(20=木下グループ)は74・00点で4位発進。ジュニア時代からの友人である穂積乃愛(早大2年)が取材に応じ、トップスケーターの魅力を明かした。
マイルーティンの〝おでこタッチ〟で気持ちを落ち着かせた。演技前には浜田美栄コーチとおでこを合わせ、リンクに立った千葉は3本のジャンプをすべて着氷。スピン、ステップは最高難度のレベル4でそろえた。「ガチガチでフワフワだったけど、演技までに自分の感覚を取り戻せた」と頬を緩めた。
大舞台で上々のスタートを切った千葉は、東北高(宮城)時代の2023年春に拠点を京都へ変更。かねて五輪へ強い思いを抱いており、穂積は「周りに流されないというか、自分の目標を大事にしているのを話していて感じとれる」と印象を口にした。
さらにフィギュアに関する学びを深めるために文武両道を決断。同郷の大先輩で五輪2連覇・羽生結弦と同じ早大人間科学部通信教育課程の門をたたいた。同学部の穂積によると、右も左もわからない1年次は「連絡を取り合って、授業をかぶせて取ったりしていた」と振り返るが、勉強の熱心さに驚かされた出来事があった。
ある日、授業で提出が必要な課題について相談したところ、千葉からは「先に終わらせたよ」との返信が届いた。穂積は「締め切りの日まで結構余裕があったはずなのに、それよりも前に終わっていた」と苦笑い。日々の練習や試合、アイスショーなどで多忙な日々を過ごすなか、勉強にも一切の手抜きはなかった。
何事も真面目に取り組むのが千葉のすごさ。目標の実現に向けて文武両道の日々を過ごす一方で、最近ではさりげない気遣いに感銘を受けた。
穂積は25年全日本選手権を現地で観戦。「どの選手にも言えることだけど、五輪シーズンって簡単に頑張れとも言えない」と声掛けを渋っていると、SP後に千葉から連絡が届いた。「見に来てくれてありがとう。フリーも頑張る」。連絡を受けた穂積は「関係者席で百音ちゃんと目が合って、手を振ったら携帯が鳴った。連絡をもらえた時はとてもうれしかった」と笑みを浮かべた。
地道な歩みでたどり着いた大舞台。19日(同20日)のフリーは、メダルが視野に入った中で臨む演技となる。「いけるところまでいってやってやろうという気持ち」と千葉。逆転での表彰台へ、気合は十分だ。












