ピリピリムードだ。自民党は17日に新人議員研修会を開催。自民党本部に衆院選で誕生した〝高市チルドレン〟66人の新人議員が集まった。316議席を獲得して盤石な体制の自民党だが、新人の失言から党全体に批判が殺到することもあるだけに神経をとがらせている。

 研修会の冒頭、鈴木俊一幹事長は「マスメディアをはじめ国民の皆さまからは厳しい目が向けられることになる。数はたくさん頂戴したが、常に謙虚な気持ちを忘れないようにしてほしい」とあいさつ。続けて、「発言についても思うことを思い切り言うというのは本人としてはスカっとして気持ちいいものだが、そうした自分の発言がどういう影響を及ぼすのかを考えながら発言に気をつけていかないといけない」と注意を促した。

 斎藤健中央政治大学院学院長代行も「1年生議員といえども最高レベルの公人です。身を慎みながら信頼を失わないように心掛けてほしい。1年生議員といえども、皆さんは優れた貢献ができるものを持っています。それを生かして国のために頑張ってほしい」と呼び掛けた。

 かつて自民党では大量当選したチルドレンたちが報道をにぎわせたことがある。2005年の郵政選挙で当選した〝小泉チルドレン〟の杉村太蔵氏は「料亭に行ってみたい」等の発言でスピード謝罪に追い込まれた。12年の衆院選で誕生した〝安倍チルドレン〟はトラブルが多く、〝魔の2回生〟と呼ばれたほどだった。

 こうした過去があるだけに党本部はピリピリムード。この日、研修会終わりに待ち構える報道陣に対して取材に応じた新人は少なかった。そのうちの一人である金澤結衣衆院議員も「国会議員の心構えを先輩方から学ばせていただきました。ありがとうございます」とコメントは多くなかった。

 新人教育は難しい。永田町関係者は「あまりにも締め付けを強くすると党内に不満がたまってしまう。厳しくし過ぎるのも良くない」と指摘。高市自民党は絶妙なさじ加減が求められている。