18日召集の特別国会開会に向けて着々と準備が進んでいる。316議席と過去最多となった自民党は念願の衆院予算委員会などの委員長ポストを奪還する。衆院の野党第1党である中道改革連合は49議席と縮小し、高市早苗首相は強気で国会に臨めそうだ。このままブレーキ役不在で政局は進むのか。
衆院予算委員会委員長に自民党の坂本哲志元農相の名前が浮上。衆院議院運営委員長には山口俊一元沖縄・北方担当相が検討されている。衆院議長には森英介元法相が就きそうだ。
国会のポストが決まっていく中、中道では小川淳也新代表のもと執行部人事が進められている。幹事長兼選対委員長には代表選で争った階猛氏が就任し、政調会長には公明党出身の岡本三成氏、国対委員長は重徳和彦氏が務める方向だという。
もっとも、自民党と日本維新の会からなる与党が衆院選で大勝したことで、国会では敵なし状態だ。むしろ、高市氏にとっての不安は党内にある。自民党は66人の新人議員が誕生し、新人研修をスタートさせる。〝高市チルドレン〟の失言など不祥事が高市政権のアリの一穴にならないように教育することになる。
また、高市氏と距離があるとされる政治家もいる。例えば岩屋毅前外相は一部報道でグループ立ち上げに意欲があると報じられていたが、12日に公式サイトで「あたかも私が新党を結成するかのような記事が掲載されていますが、それは全く事実ではありません。高市総理総裁を自民党所属議員として支えていくことは当然です」と説明した。
高市政権の生みの親である麻生太郎副総裁との距離感も、今後を占うカギになる。党内基盤のない高市氏にとって党内唯一の派閥を持つ麻生氏の後ろ盾は大きかった。麻生氏の意向を無視できない立場だったものの、今回の衆院選大勝によって、麻生氏に気を使う必要がなくなったとも言える。
高市氏の積極財政に対して麻生氏は慎重だと指摘されるが、麻生氏が高市政権のブレーキ役になるのか。永田町関係者は「そもそも麻生氏は高市氏のブレーキ役なのか。2人とも憲法改正には前向き。むしろ麻生氏は大勝でアクセル役になるのではないか」と指摘した。振り返れば問題となった高市氏の台湾有事をめぐる発言でも、麻生氏は派閥の会合で「中国からいろいろ言われているが、言われるくらいでちょうどいい」とフォローする発言をしていた。向いている方向は似ている。
高市政権はこのまま突っ走りそうだ。












