最大ミッション達成へ視界良好! ミラノ・コルティナ五輪のスピードスケート女子500メートル(15日=日本時間16日、ミラノ・スピードスケート競技場)が行われ、高木美帆(31=TOKIOインカラミ)が37秒27で銅メダルに輝いた。1000メートルに続く銅メダルで、本命とする1500メートルの金メダル獲得へ弾みをつけた。
17日に団体追い抜き(パシュート)を控えるが、この日が20日の1500メートルに向けた最後の個人種目レースだった。4組で登場した高木は最初の100メートルを全体4位の10秒40で通過すると、中盤以降も伸びやかな滑りでゴールに飛び込んだ。
「一番ミスができないスタートを2大会連続で決められたのは、うれしい気持ち。スケーティングがいまいちハマっていなかったが、ここまで改善できたのは大きい」と笑みを浮かべた。これで五輪の日本女子最多の通算メダル数を9個に伸ばした。
1000メートルの金を含む4個のメダルを獲得した前回の北京五輪後には「team GOLD(チーム ゴールド)」を結成してリスタートを切った。30歳を超えた中で、指導を仰ぐヨハン・デビット氏は「別にそんな歳じゃない」と何度も鼓舞され「自分が良くなれない理由だったりとか、悪くなっていく理由に年齢を使おうとしているところもあるのかなと考えさせられた」と前を向くきっかけの一つとなった。
世界記録を持つ1500メートルは平昌、北京五輪でともに銀メダル。本命に懸ける思いは人一倍強い。所属先の冬廣應尚社長は「金メダルしか見ていない。1500メートルの金メダルしか狙っていない」と証言する。
北京五輪後も数々の国際大会で好結果を残す中、視線の先には今大会の1500メートルだった。すべては運命の一戦にピーキングを合わせるためで「自分自身ができる最高の滑りができたら、金メダルというのがある。勝った時はもちろん喜んでいるけど、大会の勝ち負けはそんなに意識していないと思う。高木さんだったら自分の目指している滑りに近い3位の方が、優勝していい滑りができていないよりも満足感が高い」と指摘した。
本命種目へ臨むにあたり、疲労などを考慮して500メートルを回避する選択もあった。それでも高木は「調子の上がり具合を考えた時に、パシュートだけで1500メートルにいくのはリスクが高い。個人種目を挟むのは1500メートルへ大きな意味になると思った」と強調。〝3度目の正直〟へ確かな手応えをつかんだ1日となった。












