ミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP、10日=日本時間11日)で2位発進の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)に、レジェンドのエフゲニー・プルシェンコ氏が逆転金メダルへ太鼓判を押した。

 イリア・マリニン(米国)が圧巻の演技で108・16点をたたき出して首位。鍵山は103・07点で追う格好となっている。マリニンは毎回フリーで驚異的な高得点を出すため、鍵山にとっては苦しい展開とみられているが、そうした論調に真っ向から異を唱えるのがプルシェンコ氏だ。

 SPの結果を、ロシアメディア「スポーツエクスプレス」でプルシェンコ氏が解説。そこで「日本の鍵山優真を見てください。彼のプログラム全体が一息で流れるように動いている! 素晴らしい!」と激賞した。

 プルシェンコ氏は団体戦でも鍵山を絶賛しており「2026年オリンピックの最大のサプライズだ」と再び賛辞の言葉を贈る。そして「たしかにSPで、この日本のスケーターはトリプルアクセルを失敗し、ステップアウトになってしまった。だが彼にとって、このジャンプは朝飯前だ。着氷も普通にできた」と指摘した上で、こう続ける。

「しかし、鍵山選手のプログラムの解釈、イメージ、軽やかさ、軽やかさ、猫のようなスケーティング、スピン、柔らかな着地、ジャンプからのロールアウトなど、これらすべてが彼に大きなポイントをもたらした。彼の身体と表情の両方の使い方が大好きだ。まさに真のアーティストだ!」とレジェンドはもう鍵山にゾッコンだ。

 そしてなんと、鍵山が絶対王者マリニンをフリーで逆転すると予想。「昨日の好調にもかかわらず、イリヤが決勝で優勝するとはまだ100%確信していない。もちろん彼が素晴らしいジャンプを完璧に決めれば、誰も彼に迫ることはできないだろう。しかし団体戦のように、いくつかの課題があり、マリニンに期待されている4回転アクセルが見られず、鍵山が完璧な演技を見せれば、金メダルは日本の選手になるだろう。ステップアウトがなければ、優真はすでに(SPで)トップに立っていたと思う」と力強く断言した。

 プルシェンコ氏の鍵山逆転の予想は的中するのか。日本のファンはその言葉を信じたいところだ。