衆院選で改選前167議席から49議席と大敗した中道改革連合の議員総会が11日に開かれ、共同代表を務める野田佳彦氏と斉藤鉄夫氏がそろって辞任。13日の代表選に向けて階猛(しな・たけし)氏と小川淳也氏が出馬を表明した。野党勢力が、巨大化した高市自民党に対抗するためには何が必要なのか。

代表選に出馬の意向を示した小川淳也氏と階猛氏
代表選に出馬の意向を示した小川淳也氏と階猛氏

 議員総会の冒頭、野田氏は「何万回、頭を下げても、どんな言葉を使っても詫びようがない。その結果の責任をとりまして党代表を辞任させていただく」と表明。斉藤氏も同じく辞任すると話した。

 代表選は12日に告示され、13日に代表選出という超短期決戦になる。推薦人は不要となり、立候補のハードルは下げた。すでに元総務政務官の階衆院議員と元立憲民主党幹事長の小川衆院議員が出馬を明言。一方で、元立憲代表の泉健太衆院議員は立候補を見送ると報道陣に話した。

 階氏は「この局面で覚悟を持って立候補したいと思っている。土台作りから始めないといけない。そのために汗をかく仕事をやりたい」と意気込み、「政策論争で勝負する。スキャンダル追及よりも政策で与党を上回るものを一つでも出していく。一人ひとりが責任を持って適材適所で自分の政策を磨き上げることが必要だ」と立て直し策を訴えた。

 小川氏は「選挙公約で掲げてきたことはベースになる。矛盾にならない範囲でより具体的に、ビジョナリーというか将来構想をイメージする。国会改革も必要。そうしたことをトータルに訴えたい」と主張。また、「野党第1党としては、政権を批判的立場で検証していく仕事は車の両輪です。たくさん裏金をもらった人が復活しているが、こういう問題含めて、なかったことにさせるつもりはありません」と野党としての役割を強調した。

 党内には旧立憲と旧公明の議員が混在。旧公明の候補者は比例名簿で優遇されたことから全員当選しているものの、旧立憲の候補者は比例復活の機会がなくなり壊滅状態となった。比例名簿の件をめぐって両者にはミゾがある。

 野田氏は「小選挙区で戦った皆さんが復活の可能性がなくなってしまった。そうなると次も重複で勝てないのならば政治家として歩んでいこうという意欲がなくなってしまう。比例復活の機会を最大限増やすよう努めていこうという原則を(斉藤氏と)確認した」と、次期衆院選では比例名簿の順位について改善の余地があると話したが、代表選で議論になりそうだ。

 党内融和も大事だが、圧倒的な支持を得た高市早苗首相率いる自民党と対抗する策は見当たらない。起死回生の策を提示することが新代表には求められる。

 この点は中道だけではなく野党全体の課題だ。他党のリベラル系野党議員は「今後は大きな揺り戻しがあるはずです。ここまで片方に寄っちゃうと『なんか変だぞ』『これでいいのか』とグッと民心というのは変わる。それを期待している」と、有権者のバランス感覚がこれからの国政選挙で発揮されるはずだと予測した。

 しかし、それだけでは高市自民党には対抗できないという。「リベラルのスターみたいな人が出てこないといけないでしょうね」(同)

 スターは誕生するのか。