異例の超短期決戦となった“高市早苗が内閣総理大臣でよいのか”を問う衆院選は自民党が316議席獲得という歴史的な圧勝で幕を閉じた。参院の否決法案を衆院で再可決できる3分の2を超え、今後の国会は高市自民党の独壇場となりそうだ。高市旋風が吹き荒れた真冬の極寒選挙で候補者たちはどう戦ったのか。本紙記者が振り返った。
デスク とにかく高市早苗首相の人気がすごかった。高市旋風で裏金も旧統一教会もマイナス要素は全部吹っ飛んだ。
記者A 高市人気にあやかろうと複数の陣営で客寄せパンダとして使われていたのが高市首相の等身大パネル。東京23区で当選した元テレ朝アナの川松真一朗氏は自身のキャッチフレーズ「闘う、政治家」の赤Tシャツを着用させた闘魂バージョンを用意し、本物と見間違える支援者もいた。
記者B 小泉進次郎防衛相も応援弁士として引っ張りダコでした。過去の選挙ではSNSで食リポをしていましたが、今回は遊説先で赤ちゃんを抱いて泣かれる姿が風物詩になり、キャラ変をしていました。
記者C ジャイアントキリングで、中道改革連合のベテラン議員が軒並み落選に追い込まれました。宮城4区では元タレントの森下千里氏が中道の安住淳共同幹事長を下しています。辻立ちが話題になっていますが、森下氏の支援者によると裏表のない人柄が「農家の嫁タイプ」で「ウチにお嫁に欲しいわ」と人気なんだとか。
デスク 対する安住氏は足を組んでクリームパンを食べる動画が「態度がでかい」「横柄だ」と炎上。逆風にさらされていたな。
記者C 安住氏の支援者によると「もともと声が大きくて、物言いがズバズバしてる。その上、昭和っぽいところもあるから、態度がでかいととらえられてしまったのかな。本人に悪気はない」とフォローしていました。
記者B 開票から一夜明けた役員会で安住氏は沈んだ表情を見せていた。役員会後に報道陣から「ぶら下がり対応お願いします」との声もあったものの何も語らず車で去りました。
遊軍 中道は東京で全滅。立憲民主党時代は小選挙区で勝っていたが、野党幹部によれば、国民民主党が都内27選挙区で候補者を立てたことで中道候補者の票を奪って自民党候補者を有利にしたというんですよ。
デスク 前回は無党派層の“反自民票”が立憲候補者に流れていたが、今回は中道と国民民主で奪い合ったのかもしれないな。苦戦といえば、れいわ新選組は1議席にとどまった。選挙直前に山本太郎代表が多発性骨髄腫の一歩手前だとして表舞台から降りたことは衝撃だった。選挙後半に応援に出たけど党勢回復には間に合わなかった。
大阪担当 大石晃子共同代表の応援に山本氏が来た際は、斎藤元彦兵庫県知事の出直し選の時を思わせる熱狂を感じたので、最初から山本氏が動いていれば、違った結果になったかもしれません。
デスク 安野貴博代表率いるチームみらいは11議席獲得と大躍進した。
記者A「安野氏は若返った竹中平蔵」「財務省の別働隊」など批判にさらされ、候補者は「言いたいこともある」と喉元まで出かけたこともあったが、安野氏の説く「分断を煽らない」の精神で、耐え忍んでいました。受験生への配慮で選挙カーもマイクなしで回すだけ。とかく殺伐としていた最近の選挙戦で、もめごとを起こさないスタンスも受けたみたいで、巨大与党で自民党が強行採決に出て、荒れ場となった時にガンジー役になるかもしれませんね。












