【イタリア・リビーニョ5日(日本時間6日)発】いきなり日本勢の表彰台独占あるぞ! 6日開幕を前にミラノ・コルティナ五輪スノーボード男子ビッグエア(BA)予選が行われ、荻原大翔(ひろと、20=TOKIOインカラミ)が堂々1位で通過。さらに3位の木村葵来(きら、21=ムラサキスポーツ)ら日本の4選手がそろって12人で争われる決勝(7日=同8日)に進出。表彰台をジャックする快挙へ期待が高まってきた。

〝スピンマスター〟が世界を魅了した。

 荻原は1回目でキレキレの回転から「スイッチバック1980ステイルフィッシュ」を繰り出す。着地も見事に決めて、いきなり90・50点の高得点をマーク。続く2回目も長い滞空時間から自慢の技を披露して88・00点を叩き出し、合計178・50点で予選を首位で突破した。

これがスピンマスターの真骨頂!(ロイター)
これがスピンマスターの真骨頂!(ロイター)

 荻原は昨年1月に開催された頂上決戦「Xゲーム」で、人類史上初となる超大技の6回転半トリック(バックサイド2340メロン)を成功させて優勝。この技はギネス世界記録にも認定され、スノーボード界の新たなヒーローとして「スピンマスター」の異名を轟かせた。

 そして迎えた自身初の大舞台で躍動。予選を終えた荻原は「コンディションも良い感じです。あさっての決勝もしっかり決めるので、ぜひみなさん、見て盛り上がってください。目標はもちろん金メダルで! 取ってきます!」と力強く宣言した。

 荻原はかねて「スロープスタイル(SS)、BAの認知は低いなと思っている。友達とかに『スノーボードしているよ』と言うと、ハーフパイプは知っている。それはなぜかと言ったら、絶対に(平野)歩夢くんの(2022年北京五輪の)金メダルがすごい印象に残っているから。金メダルを取って、一気にSSとBAを世間に広めたい」と意欲を示している。決勝では表彰台の頂上に立ち、有言実行を果たすつもりだ。

 日本の最強軍団は荻原だけではない。23―24年シーズンにW杯種目別王者に輝いた木村が、3回目に高難度の技をしっかりと決めて91・50点をマーク。合計173・25点の3位で予選通過を決めた。さらに昨季のW杯種目別王者の長谷川帝勝(たいが、TOKIOインカラミ)が172・25点で5位、昨年の世界選手権王者の木俣椋真(ヤマゼン)が164・75点で10位となり、全員が決勝に進んだ。

 決勝には予選の得点は持ち越さず、実績十分の最強カルテットによるメダル争いが展開されてもおかしくない。中継したフジテレビで解説を務めた北京五輪同種目4位の國武大晃(ブックオフ)は「表彰台独占も見えてきた」と大きな期待を示した。

 開幕早々の大快挙へ視界良好だ。