〝横綱候補〟の知られざる素顔とは――。大相撲初場所13日目(23日、東京・両国国技館)、新大関安青錦(21=安治川)が横綱豊昇龍(26=立浪)を上手投げで破って11勝目(2敗)を挙げた。

 優勝争いの単独トップをキープし「自分の相撲を取ることに集中していた。単独首位? まだ2日ある。しっかりこれまで通りやっていきたい」と気持ちを引き締めた。新大関での優勝となれば、2006年夏場所の白鵬以来20年ぶり。また新関脇、新大関の連続Vとなれば双葉山以来89年ぶりの快挙達成となる。

 昨年の九州場所で初優勝を遂げ、今場所も怒とうの勢いを見せる。同じ伊勢ヶ浜一門で、新十両に昇進した24年九州場所から付け人を務める三段目魁佑馬(25=浅香山)は、新大関の人柄をこう明かす。「番付が上がったからといって、横柄な態度を取らなくていい人。いい意味で距離感がないし話しやすい」。付け人や部屋の若い衆の取組もチェックしており、本場所中に一緒に移動する時も安青錦からその話を振ってくれるという。

 巡業期間中は基本的に毎日、一緒に夕食を取った。大関の大好物は焼き肉で、最初のオーダーで牛タン、ハラミ、ミノ、カルビなどを5、6人前頼む。「宿舎の近くのいろんな飲食店を調べて『今日はどうしますか?』と提案したら、『ここにしましょう』と決めてくれる。食事(の会計)も大関持ちですね」と豪快な一面を明かした。

 また、新大関は筋金入りの〝相撲オタク〟でもあるようだ。魁佑馬によると「(安青錦は)特に昔の力士が好きみたい。『安治川親方(元関脇安美錦)も好きだけど、浅香山親方(元大関魁皇)の現役時代が好き』と言っていた。若貴とかも好きで(元横綱3代目)若乃花さん(花田虎上さん)のファンでもある」。

〝研究熱心〟で実直な新大関が、2場所連続Vへ突き進む。