ヘンリー王子にストーカーの恐怖が忍び寄っていることで、英国訪問時に公費でまかなわれる武装警察の警護が付く見通しだという。英紙デーリー・メールの週末版メール・オン・サンデーが3日、報じた。

 ヘンリー王子に近い関係者は、王族・要人警備執行委員会(RAVEC)向けに新たなリスク評価が実施された結果、武装警備の復活が確実になったという。

 関係者は「もはや形式的な手続きに過ぎない。内部の情報源は、ヘンリー王子への警備はもう確定だと示唆している」と明かす。

 この再評価は、ヘンリー王子が昨年9月にシャバナ・マフムード内務大臣に宛てて再検討を求める書簡を送ったことを受けて行われた。

 ヘンリー王子はその月の英国訪問では、子供向け慈善イベントに出席した1日のみ警察の警護を受けた。しかし、以前にオンラインで脅迫を行っていた女性ストーカーが、その際に警備区域へ侵入できてしまったという。さらに2日後、警察の警護がない状態で別の公務に出席した際、同じ女性が「石を投げれば届く距離」まで接近し、近づこうとしたとされ、ヘンリー王子は「見捨てられた」と感じたという。

 元陸軍兵士の経歴を持つ公爵の私設スタッフが介入し、身体で進路を塞いで女性を阻止した。この対応は、RAVECに助言するリスク管理委員会へ提出された証拠に含まれる、複数の警備上の不備の一つだった。

 ヘンリー王子は一貫して、「24時間体制の武装警護なしに、英国は自身と家族にとって安全ではない」と主張してきた。

 書簡の中でヘンリー王子は、RAVECに対し、王族および対象となる要人一人ひとりを毎年評価するという「自らの規則を順守する」よう求めた。

 ヘンリー王子の前回のリスク評価は、王族としての公務から退いた2020年に実施されたものが最後だった。昨年5月には、自動的に警護を復活させる高等法院での訴えに敗れたが、先月改めて再評価が行われた。

 関係者によれば、リスク管理委員会のメンバーは現在、ヘンリー王子が警護付与の基準を満たすと判断しており、RAVECには承認以外の選択肢がほとんど残されていないという。

 ある情報源は「今、承認を覆せるとすれば、宮殿側の介入だけだ」と語った。

 しかし、父子関係の改善を示す兆しが見られることから、その可能性は低下している。チャールズ国王は、カリフォルニア在住の孫たちと英国で再会することを強く望んでいるとされる。チャールズ国王が最後にアーチー王子とリリベット王女に会ったのは、2020年2月だった。

 別の情報源は「ヘンリー王子や子供たちに向けられてきた脅迫の内容を知れば、警察の警護が認められるまで子供を英国に連れて来たくない理由が理解できるはずだ」と話している。