タイの首都バンコク近郊ノンタブリー県の中高一貫校で7日、教師5人が死亡する銃乱射事件が起きた。容疑者はこの学校に通う14歳の男子生徒で、犯行後に校内で自殺した。

 授業中の午前10時ごろ、男子生徒が校内で発砲を始め、教師5人が死亡。20人以上が病院に搬送され、このうち生徒を含む9人が重体だという。現場では大量の銃弾も見つかっており、男子生徒が計画的に犯行に及んだものとみて、地元当局が犯行の動機などを調べている。

 地元紙が事件の詳細を続々と報じている。「Daily News」によると男子生徒は銃乱射事件を起こす前に自宅で祖父母を射殺していたという。2階の寝室で祖母、1階のキッチンで祖父が死亡しているのがそれぞれ発見されている。犯行に使われた銃は祖父のもので、祖父が銀行支店長として働いていた時に家庭防衛用に購入されたものだった。

 また「Thai Rath」は男子生徒の親族のコメントを紹介。「彼(男子生徒)は攻撃的な子供ではなく、家では内向的。時々外出するが、それは休日や学校に行く時だけ。幼い頃から育ててきた祖父と祖母を非常に愛し尊敬していた。誰も孫がそんな悲劇を引き起こすとは思っていなかった」と事件を起こす兆候はなかったという。

「微笑みの国」と呼ばれ観光地として人気のタイ。しかし国民の銃所持率はアジアでもトップクラスの銃大国でもある。

 2023年にも観光客が多く集まるバンコクの大型商業施設で銃乱射事件が発生。逮捕されたのが当時14歳の少年だったことで政府は銃規制を強化してきた。そんななかで再び惨劇が起きてしまい、銃社会の深刻さを浮き彫りにした。