【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#650】2021年、東北山中で奇妙な生物が目撃された。ほどなく、写真が撮影された。国道118号の福島県天栄村にある鳳坂峠で撮影されたという。X(旧ツイッター)でその画像が拡散した。
舗装された道路上を歩く四足歩行の動物は、全身が褐色の毛で覆われており、大きな丸い耳が目立つ。一見するとクマにもイヌにも見える、かなり奇妙な生物であった。新種のUMA「ベアドッグ」かと騒ぎになり、騒ぎは周辺地域に大きく拡散していった。
この生物に関して、クマとイヌの交配種では?という奇想天外な意見も出た。この仮説は、筆者こと山口敏太郎が東京スポーツ紙上にて、提唱したものである。日本においては、いまだ報告事例がないのだが、海外においてはクマとイヌのハイブリッド(交雑種)は、まれではあるが、報告されているのだ。
実は、近縁種はハイブリッドが生まれやすい傾向がある。例えば、イヌとオオカミのウルフドッグや、ブタとイノシシのイノブタが存在する。野生のヘビや鳥などは、ハイブリッドだらけである。
クマとイヌのハイブリッドは非常に珍しいのだが、2017年にシベリアで動物保護施設に保護された〝クマと共通する特徴を備えたイヌ〟は、クマとイヌとのハイブリッドである可能性が指摘され、「ドギーベア」と名付けられたほどである。
ただし、今回のベアドッグは犬だということが判明した。山あいの民家で飼われていたクマに似たイヌが逃亡してしまった結果なのだという。人騒がせな結果であるが、今後もハイブリッド生物には注目していきたい












