師走のミステリーだ。23日、東京・練馬区のマンション一室で20代男性の遺体が発見されたことが分かった。この部屋は先日、西東京市の住宅で母子4人が無理心中を図ったとされる事件で亡くなった母親(36)が契約していた。母親と男性は交際していた可能性があるという。事態は急展開をみせた。

 西東京市のマンションで母子4人の遺体が見つかったのは19日のこと。午後5時20分ごろに夫が帰宅すると玄関にチェーンがかかっており、中から物音がしたことから、夫が通報した。室内で母親と高校1年の長男(16)、小学5年生の次男(11)、小学4年生の三男(9)が意識不明の状態で発見。のちに死亡が確認された。

 次男と三男は首を絞められた跡があり、母親と長男は切られて血を流していたという。現場からは血のついた包丁とオノが見つかっている。

 外部から侵入の形跡はなく、警察は無理心中の可能性があると判断していたが、事件は意外な展開をみせた。

 母親が契約していたマンションの部屋が明らかとなり、22日に警察が捜索。すると、クローゼットにテープで目張りがされており、開けると腹部などを10か所以上を刺された男性の遺体があったというのだ。部屋にはカギがかかっており、死後数日が経過していたとみられる。遺体の男性は27歳会社員で、警察は殺人事件と断定し捜査を続けている。

 無理心中があったのは西武池袋線保谷駅から北に約1・5キロの住宅街。男性の遺体が発見されたマンションは同じ西武池袋線の練馬高野台駅から南に約1キロだ。そのマンションには23日も警察車両が停まっていた。

 遺体の発見された部屋には誰が住んでいたのか。遺体の男性なのか、契約した母親なのか。配送業者は「その部屋には頻繁に配達がありました。置き配なのでインターホン越しでしかやり取りはしたことありませんが、いつも男の人の声でした。若めで落ち着いていて丁寧だったと思います。女の人が出たことはありません」と証言。日常的に男性が住んでいたようだ。

 疑問は尽きない。男性を殺害したのは誰なのか。なぜ男性が母親の契約した部屋に住んでいたのか。無理心中の動機は何だったのか。

「まさに急展開です。遺体で発見された男性は母親と交際関係にあったという情報もあります」(捜査関係者)

 謎が謎を呼ぶ状況にSNSではさまざまな憶測が飛び交っている。

 マンション近くの住民は「最近、このマンションから物音とか口論とかはなかった。いつも静かなところです」と困惑するばかりだ。