ボクシングの日本フェザー級王者でWBC世界同級9位の阿部麗也(KG大和)がYouTube「ボクサートリオch」で、注目の一戦を振り返った。

 17日のWBA世界バンタム級タイトルマッチで正規王者の堤聖也(29=角海老宝石)が暫定王者のノニト・ドネア(43=フィリピン)と大激闘の末、判定2―1で勝利。戦前は堤が圧勝するとの予想もあったなか、43歳のドネアの健在ぶりも大きな話題となった。

 この試合を会場で生観戦していたという阿部は「やっぱドネア。〝まだまだやるな〟と。これちょっと、堤選手、やばいんじゃないかなという立ち上がり。キレとスピードと風格、オーラというか。どっちかと言ったら堤選手が挑戦者のような感じ。やっぱドネアはドネアだなと思いましたね」と5階級を制覇したレジェンドを絶賛する。

 その上で「(ドネアは)疲れていても、左フックとか右アッパーは後半でも見せてきた。あの中で(堤は)強引に距離を潰して手数を出して。後半は堤選手のいいところが出ましたよね。しつこく前に行くところ。前半はドネアだった。6(ラウンド)からは(堤が)全部取ったかなという感じ」と驚異的な巻き返しを見せた堤をたたえた。

 一方で、阿部は「43歳とはいえ、ドネアはドネア。もっと前のドネアに圧倒して勝った井上尚弥というのは、やっぱりすげえなと」とも指摘する。

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)はバンタム級時代の2019年11月、ドネアに判定3―0で勝利。再び対戦した22年6月には2ラウンドTKO勝利で返り討ちにしている。今回のドネアの試合を通じて、モンスターの強さを再認識した様子だった。