ボクシングのWBA世界バンタム級王座決定戦(11月24日)で井上拓真(29=大橋)に敗れた那須川天心(27=帝拳)について〝バカサバイバー〟こと青木真也が独自論を語った。

 元日本スーパーライト級王者、細川バレンタイン氏のユーチューブチャンネル「細川バレンタイン/前向き教室」に出演した総合格闘家の青木は、親交ある天心の試合について「勝っても、負けてもどうでも良くないですか?って思っていたんですよ。だって那須川天心がどういうリアクション、何を思って、どういうものをみせるかというものを見ているから」とし、ファンとは違った視点で見ていたという。「勝って見せるものもあるだろうし、負けて見せるものもあるだろうから、そんなに勝敗は、すごい大事には見ていないですね」と話した。

 細川氏が「勝敗ではなく、那須川に何を見せられたのか」と問われると青木は「素晴らしいものを見たなと思っちゃった、正直。思ったのは、ちゃんと負けを認められるんだ、この人って。立派だなと。さすが天心って思っちゃった。どこが? だって取り乱していないんじゃん。ちゃんと自分が負けるという未来すらも受け入れた上で試合をしている」と語る。

対談する青木真也と那須川天心
対談する青木真也と那須川天心

 キックボクシングを無敗のまま卒業。2023年にボクシングへ転向すると、デビュー8戦でタイトル戦にたどり着くも井上拓真にキャリア初の公式戦黒星。細川氏は「やられるという意味では前に(元世界6階級制覇王者フロイド)メイウェザーと(エキシビションを)やっている」と聞かれると「あのときは泣き崩れている。当時の彼女に『あんた、しっかりしなさいよ』とやられて」と振り返る。

 その上で「公式戦で同じ階級のやつに負けた事実に対して相手をたたえることができた。自分の客に対して、ちゃんと四方に礼をして。感謝を伝えることができた」と指摘し「(天心は)強いなって思ったの、オレは。良いものを見させてもらった」と後輩の戦いをたたえていた。