スイッチが入った出来事とは――。フィギュアスケート女子でグランプリファイナル(12月4日開幕、愛知)に初出場する中井亜美(TOKIOインカラミ)が28日、千葉県内で練習を公開し「こういうチャンスをいただけてすごくうれしい」と感謝を口にした。

 今季の中井は第1戦フランス大会で初出場初優勝を果たすと、第3戦スケートカナダでは銅メダルを獲得。2022年北京五輪まではテレビで試合を見る立場だったが、26年ミラノ・コルティナ五輪は一躍代表候補に浮上した。「自分もいつか(五輪に)出てみたいと思っていた。目標にしている舞台でもある。夢から目標に変わっているのは事実」と心境の変化を告白。特にシニア転向が自身の気持ちを変化させた大きな要因だったという。

「楽しい」との思いでフィギュアスケートを始めた中井。それでも、日本のエース・坂本花織(シスメックス)ら、多くの有力選手がいるシニアで戦うには覚悟を決める必要があった。「本当にちゃんとやらないとダメだなという意識に変わった。キツくてもやらないといけないという思考に変わっている。自分でもしっかりやるように、今季ぐらいからちょっと変えていかなきゃなと思った」と振り返った。

 GPファイナル、12月19日開幕の全日本選手権(東京)はミラノ・コルティナ五輪の代表を懸けた重要な一戦となる。「意識しすぎてしまうとどうしても自分の実力が発揮できないことが今までの試合で多かった。そこまでまだ五輪を意識していない」と自然体で先輩たちとの勝負に挑む。