ナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたパイレーツの怪物右腕、ポール・スキーンズ投手(23)の周辺がどうにも騒がしい。

 今季は32試合に先発して10勝10敗ながら防御率1・97の圧巻の成績。昨年の新人王からさらにスケールアップし、投手として最高の栄誉を手にした。ただ、メジャー屈指の好投手とあって、さまざまな臆測や報道が後を絶たない。先日は同僚の選手が「ヤンキースに行きたい」とスキーンズが何度も話していたとの証言が報じられた。これに対し、スキーンズ本人は米番組「ダン・パトリック・ショー」に出演して「事実じゃない」と真っ向から否定したばかりだ。

 チェリントンGMも「よく問い合わせがある」とトレードの打診は認めつつも「2026年もパイレーツでプレーする」「答えはもう決まっている」と今後も放出を拒否する姿勢を鮮明に打ち出している。

 だが、チームは今季も71勝91敗で低迷続き。16年以降はポストシーズンにも進めていない現実もあり、ヤンキースの地元紙「ニューヨークポスト」は19日(日本時間20日)、将来的にはヤンキースに移籍する可能性を報じた。

 スキーンズがFAとなるのは2029年オフで同紙は「パイレーツの支配下にあと4年残るスキーンズは、ピッツバーグを優勝チームに育て上げることに集中している」としながら「スポーツ界で最も低予算の球団一つでプレーする不遇の立場にある。球団はスター選手の残留にほぼ努力しない」と〝同情〟。エースのコールもパイレーツでキャリアを積み、最終的にヤンキースと9年総額3億2400万ドルの大型契約を結んだこともあり「同じような経緯をたどった」とダブらせている。

 また、スキーンズは番組で「やり残した仕事がある。それを成し遂げずに去ることは後味が悪いものになる」と使命感を燃やしていたが、同紙は「スキーンズの力にも限界がある。パイレーツは勝利するために財政的コミットメントを示すことでは知られていない」と指摘。どんなに本人が否定しようが、今後も〝ラブコール〟を送られ続けそうだ。