新日本プロレス来年1月4日東京ドーム大会で、プロレスデビューする2021年東京五輪柔道男子100キロ級金メダルのウルフアロン(29)が、まさかの決意表明だ。デビュー戦の相手となるEVILから「金メダルを差し出せ」と理不尽な要求を受けていたウルフは、メダルに対する自身のスタンスを熱弁。その上で、なんと同戦に金メダルをかけることも辞さない覚悟を明かしてしまった…。
ウルフは13日両国大会で、EVIL率いる「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」が悪行を尽くしていたリング上に乱入。柔道技の払い腰も駆使してH.O.Tを蹴散らしたことで遺恨が勃発し、EVILとのデビュー戦が決定した。
ついに注目の初陣へ動き出したウルフは、取材に応じ「練習で培ってきた力を相手に対して100%ぶつけるのが、これまで自分がやってきた柔道という競技。H.O.Tのファイトスタイルは、1対1のはずなのに介入とか多いじゃないですか。そういったものを僕が目指しているわけではないので」とキッパリ。「まだイメージはできてないですけど、そういうことをしてくるというのは頭の中にはありますし。あと2か月間、そういったことも想定した上で準備をしないといけないなと思います」と闘志を燃やした。
一方でEVILからは、練習生の立場でリングに上がったことを非難されている。ウルフは入団会見で金メダリストのプライドを捨て、ゼロからプロレスに取り組むことを宣言していたため「二度と勘違いできねえよう、そのくだらねえプライド、俺が代わりに投げ捨ててやるから金メダルを俺に差し出せ」と理不尽すぎる要求を受けた。
これに対しウルフは「あれはウルフアロンという一人の人間が感情的になって動いてしまったというところなので、金メダリストのプライドどうこうではないんですよ。申し訳ないという気持ちはあっても後悔はないですね」と弁明。なので、もちろんEVILに金メダルを差し出す筋合いなど、どこにもないのだが…。「正直僕、メダルは自分が大事に持っておきたいとか、執着はないんです。見たいという人がいたらすぐに見せたりしますし、小学校の講演に行ったら生徒全員に触ったり見てもらって、子供たちが何かに対してモチベーションが上がったらいいなと思ってるので」と真顔で持論を展開し始める。
さらには「仮にメダルがなくなったとしても、僕がメダリストじゃなくなるわけではないですよね。金メダルって取った人が持っててこそ価値があるものなので、別の人が僕のものを持っていたとしても、その人のステータスが上がるわけではないかなと」と、EVILに言ってもおそらく無駄であろう正論を続ける。ついには「そこまでお伝えして、その上でなお『差し出せ』とおっしゃるのであれば、メダルをかけて試合をしても全然いいです」と、生真面目すぎる回答を返してしまった。
ウルフのデビュー戦はスペシャルシングルマッチとして発表されており、EVILが保持するNEVER無差別級王座はかけられない。その代わりに、まさか日本中を歓喜させたウルフの金メダルがかけられてしまうのか…? 日本人で史上初めてプロレス転向を果たす金メダリストと、プロレス界随一の極悪人による東京ドーム決戦が風雲急を告げてきた。












