パレスチナ自治区ガザに向かう支援船団の一員としてイスラエル海軍に拿捕された〝元環境少女〟でスウェーデンの気候変動活動家グレタ・トゥーンベリさん(22)がスウェーデンに帰国早々に演説し、被害を訴えた。スウェーデン紙エクスプレッセンが7日、報じた。
グレタさんは、ガザを目指し、支援船団「グローバル・スムード船団」に参加中の1日、イスラエル海軍に拘束され、拘留施設に収監された。6日、国外退去させられ、ギリシャ経由で7日、スウェーデンに帰国した。
ストックホルムのセルゲル広場で7日夜、大勢の聴衆を前に演説した。グレタさんは「何を言えばいいのか正直分からない。私たちが何を言っても、何も効果がないように感じる。各国政府は国際法上、ジェノサイドを防ぎ、止める義務があるにもかかわらず、何の行動も起こしていない。イスラエルが毎日どれほど多くの国際法や国連条約に違反しているかを挙げることもできるが、皆まるでイスラエルが国際法に免疫を持っているかのように振る舞っている」と述べた。
さらに拘束・収監されたことについて、「イスラエルが私たちを誘拐し、拷問したというだけではない。もっと重要なのは、イスラエルが現在進行中の、ガザ地区とパレスチナの人々を根絶しようとするジェノサイドのさなかにおいて、再び国際法に違反し、人道支援を妨害したということだ。私が何を受けたかについては話したくない。『グレタが拷問された』という見出しになるのは本意ではないからだ」と話した。
グレタさんによれば、収監された活動家たちは医師と薬を求めたものの与えられず、人々が「何度も気を失った」といい、最大で60人が檻の中に入れられ、拘束中の日々は清潔な飲み水も与えられなかったという。
一方、イスラエル外務省の報道官は5日、Xで「グレタ・トゥーンベリと船団の他の拘留者に対する虐待の主張は、厚かましいウソだ」と主張している。
また、グレタさんは演説前、トランプ大統領ともやり合っている。グレタさんが拘束、収監、国外追放されたことを知ったトランプ氏が会見で「狂ってる」「怒ってる」「トラブルメーカーだ」として、「彼女はただのトラブルメーカーだ。今はもうこの環境になじめないんだろう。怒りのコントロールに問題がある。医者に診てもらった方がいいと思う」と話した。
これを受け、グレタさんは7日、インスタグラムに「ドナルド・トランプ氏がまたも私の人格をほめたたえたと聞いた。私の精神状態を心配してくれて感謝している。なたの素晴らしい経歴から判断すると、あなたも怒りのコントロールの問題で苦しんでいるようだから、いわゆる『怒りのコントロール問題』に対処するためのアドバイスがあればぜひ教えてほしい」と投稿した。












