F1を統括する国際自動車連盟(FIA)が、今週末に開催されるシンガポール・グランプリ(GP、決勝5日)で史上初となる「熱中症警報」を発令した。
シンガポールでは気温31度に達し、湿度も非常に高い〝酷暑〟となる気象条件が予想される。そのため熱中症警報を発令し、ドライバーが希望すれば車に冷却装置を取り付けることができるなど新たな規定が適用されることが決まった。熱中症警報を受けた措置は以下のとおりだ。
1:医療サポートの強化=医療チームは警戒を強め、熱中症のあらゆる事態に対応できるよう準備する。
2:定期的なトラック温度監視=FIAは継続的にトラック温度を監視して状況を評価し、レースプロトコルの調整が必要かどうかを決定する。
3:水分補給戦略=チームはドライバーの水分補給プロトコルを強化することが推奨される。これには、電解質を豊富に含む飲料の提供や、レース中のドライバーの水分補給の確保などが含まれる。
4:冷却システム=FIAは、ドライバーが体温を効果的に管理できるように、車内に改良された冷却システムを実装することをチームに推奨する。
インドネシアメディア「ベラワン」は「イベント中の高温に伴う潜在的なリスクを軽減し、ドライバー、チーム、そして関係者の安全を確保することを目的としている。この措置は、気候変動がスポーツに与える影響と、積極的な対策の必要性に対する認識の広がりを反映している」と指摘。そしてこの警報がレースにも影響を及ぼすと予測した。「ドライバーとチームにとって様々な影響を及ぼす。例えば、タイヤの選択や水分補給プロトコルといったレース戦略に影響を及ぼす可能性がある。チームは、車両のパフォーマンスとドライバーの体調のバランスを取る必要がある」
さらに、レースへの影響が予想されることで波紋が広がっている様子も強調。「安全への取り組みを評価する声が多い一方で、レースの競争力に及ぼす影響を懸念する声も上がっている。熱中症の予測不可能な状況は、レースの公平性を損なう可能性があり、予期せぬ結果につながる可能性がある」と不確定要素の多い乱戦になるとの見解を示した。
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