元大関の現状は? 大相撲秋場所9日目(22日、東京・両国国技館)、大関経験者の十両朝乃山(31=高砂)が十両玉正鳳(32=片男波)を下して7勝目(2敗)を挙げた。

 朝乃山は右を差して前に出ると、逃げる玉正鳳に体を密着させて寄り切った。取組後は「相手が逃げた方向についていけた。うまく攻められた」とうなずいた。昨年の名古屋場所で左ヒザ前十字靭帯を断裂。手術と長期休場により、番付は幕内から三段目まで転落した。再び関取に返り咲いた場所で、勝ち越しに王手をかけた。

玉正鳳(左)を寄り切って勝ち越しに7勝となった朝乃山
玉正鳳(左)を寄り切って勝ち越しに7勝となった朝乃山

 この日の十両の土俵で審判長を務めた粂川親方(元小結琴稲妻)は「相手の動きは頭に入っていたと思うが、よくついていった。(今場所を通じて)動きはいいのでは。もともと力はあるし、自分の右四つになれば十両では負けない」と指摘する。

 その上で「まだ横の動きには不安が残る。あとは下がってケガをしないように。また徐々によくなれば、もちろん幕内で取れるでしょう。(左ヒザのケガは)期待の力士だっただけに残念だった。また幕内に戻れば楽しみ」と期待を寄せた。

 朝乃山は「自分が目指しているのは、ここ(十両)じゃない。上を目指さないといけない」。十両の優勝争いは1敗の三田(23=二子山)を1差で追う展開。幕内復帰へ近づくため、ここからさらに白星を積み重ねる。