陸上の世界選手権最終日(21日、東京・国立競技場)、男子円盤投げ決勝で、豪雨の影響で2時間中断されながらも競技続行となったことに、海外選手から怒りの声が上がった。

 閉会式後に競技再開となった男子円盤投げは、厳しい状況下での戦いとなった。関係者らが懸命にタオルでサークルを拭くなど対策を講じ、選手たちは靴下で投げるなど工夫をこらしたが転倒する選手もいた。結果は東京五輪金メダリストのスタール(スウェーデン)が70メートル47で優勝した。

 この事態に、オーストラリアメディアから疑問の声が上がった。「ABCニュース」は「東京を襲った豪雨により競技は大幅に遅延し、円盤投げは危険で通行不能な死の罠と化した」と報道。同「ニュース・ドットコム」は「世界選手権最終夜を襲った豪雨は危険な状況を生み出し、デニーは激怒した」と4位に入ったマット・デニー(オーストラリア)の声を伝えた。

 自身も滑ったデニーは「本当につらく、感情的になり、失望も大きい。しかし、脳震とうも骨折も、筋肉の断裂もなかった。次のシーズンに向けて問題はない。それが一番大事なことだ」と振り返った。

 さらに「明日開催できる選択肢があるなら、観客がゼロ人でも構わないと言ったんだ。2021年の五輪のように観客ゼロでも構わないと。でも、人々はフライトを予約しているし、予定も入っているし、準備万端で来ていることもわかってる」と延期を提案したことを明かし「まったく異常な状態だった。あんなに滑りやすいサークルは初めてだ。何よりも大事なのは無傷で無事だったことだ。(誰も)脳震とうや命に関わるケガをしなくて本当に良かった」と続けた。

 危険な状況だったようだ。