ライバル関係は永遠に…。今季限りで引退するドジャースのクレイトン・カーショー投手(37)が、19日(日本時間20日)に行われたジャイアンツ戦で本拠地ラスト登板を果たした。

 5回途中まで91球を投げて2失点。MLB通算223勝目こそならなかったものの、レジェンドの雄姿に5万人を超える大観衆から惜しみないスタンディングオベーションが送られた。映画のような感動的な光景となったが、ジャイアンツ側からすれば敵地で相手に花を添える引き立て役になってしまった格好。

 地元サンフランシスコの放送局「NBCスポーツ」は20日(同21日)、公式Xに「クレイトン・カーショー、引退おめでとう」とのメッセージを投稿したのだが…。ともに添えられた動画がドジャースファンの怒りに火をつけた。

 それはジャイアンツの元エース左腕、マディソン・バンガーナーにカーショーが豪快なソロを浴びたかつての試合映像。ダッグアウトに戻って仲間たちとハイタッチを繰り返し、バンガーナーが完全に主役となった侮辱的なものだった。

 これにはドジャースファンから「下品で恥ずべきことだ」といった怒りや「自分のチームがドジャースより優れていた時期があったと投稿していくのか」といった皮肉、さらには「あと9日で試合がなくなるぞ。ちゃんとやれ」「また長いオフシーズンを楽しんでください」という嫌みなどが寄せられた。

 米メディア「エッセンシャリー・スポーツ」は「シ烈なライバル関係で野球の右に出るものはない。ジャイアンツのライバル関係では引退するレジェンドにさえも容赦なかった。カーショーはジャイアンツと激しいライバル関係にあった。そして予想通り、送った引退メッセージが一部のファンを不快にさせた」と報じた。

 カーショーはジャイアンツと通算62試合で対戦し、27勝16敗、防御率2・08。407回1/3のイニング数を上回る415奪三振を記録し、5完封を含む6完投をマークした。いわばジャイアンツの天敵だった。

 同メディアは動画について「ドジャースファンが反撃するまでに時間はかからなかった」とした上で「カーショーがジャイアンツを圧倒してきたことを再認識させた。カーショーは投手にホームランを打たれたものの、2013年の開幕戦ではジャイアンツのリリーフ投手、ジョージ・コントスからホームランを打った」と伝えた。ジャイアンツはナ・リーグ西地区の4位に沈み、ポストシーズンに進出したのは21年が最後となっている。