バルセロナ五輪柔道銀メダルでプロレスラーとしても活躍した〝元暴走王〟小川直也氏(57)が、自身のYouTubeチャンネル「小川直也の暴走王チャンネル」を更新。〝デンジャラスK〟川田利明(61)との初トークショーの模様が公開された。

 8月に東京・京王百貨店新宿店で開催された「ANTONIO INOKI EXPO」の特別イベントとして実現。ハッスル、ZERO―ONE、全日本プロレスなどで対戦した2人だが、故アントニオ猪木さんの弟子入りした小川氏に対し、川田は故ジャイアント馬場さんの直弟子だ。猪木さんのイベントに参加したことについては「猪木さんの身近な人間ではないが、同じプロレス業界にいて、猪木さんのライバルだった馬場さんのそばにいたんで、馬場さんと猪木さんの比較ができるかなと」と語った。

「INOKI EXPO」でトークショーを行った川田利明(右)と小川直也氏
「INOKI EXPO」でトークショーを行った川田利明(右)と小川直也氏

 小川氏から「最近のプロレスって見てます?」と聞かれた川田は「たまに見ますけど。猪木さんの話で今日は来ているけど、猪木さんの頃の面影っていうのは今の新日本(プロレス)には、僕から見るとないような気もする」と話す。その上で「ただ僕が言えるのはそうであったとしても、今のファンがそれでいいと言ってくれるのであれば、それは仕方ないかなと。今の若いファンが『良い』って言ってくれるならね。ただ、昔の形を見てきた人たちからすると、ちょっと心が寂しいかなと。その頃を見てきた人からすると、物足りなさを感じるのでないか」と率直な思いを明かした。

 猪木さんが掲げたのは「常に戦いを見せろと、口を酸っぱくして言われた」(小川氏)。これを受けて「戦いってどうやって見せたらいいんだろうって言うのはあるけど、その辺が猪木さんはズバ抜けていた」とデンジャラスKはみている。

 一方で、川田は猪木さんと初めて出会った際の驚きのエピソードを披露。1984年4月4日の全日本プロレス・岡山武道館大会で試合前のこと。全日本に入門3年目の若手だった川田は「僕がリングで馬場さんの柔軟運動とかやっているときに、猪木さんが会いに来た」という。

 当時の報道によると、午後5時に猪木さんがひょっこり全日本の会場に姿を現し、リング上にいた馬場さんに「どうも久しぶりです」とつかつかと近づいた。その後は報道陣を近づけず、リング上の馬場さんと約20分間の〝密談〟した。この時、猪木さんは新日本のシリーズをケガで欠場。取材には「岡山にいい先生(医者)がいると紹介されて診てもらいにきたんだ」とし、「たまたま全日プロが岡山で試合をやってると聞いて、馬場さんを表明訪問しただけだよ。別に深い意味はないよ」とトボけたのだが…。

 川田は「今思えば…あれは何だったんですかね、と周りの人に聞くと、みんな『馬場さんに(猪木さんが)金、借りに来たんだ』と」と〝真相〟を笑顔で明かす。元暴走王が「それは寂しいっスね」と苦笑いすると、デンジャラスKは「寂しい話だけど、そうらしいんです」といたずらっぽく笑った。馬場さんから直接、猪木さんについて聞いたことはないものの「馬場さんにはしてみれば(猪木さんは)年も若いし、『やんちゃな弟』だなという感じだったのは」と振り返る。

 馬場さんと猪木さんの関係は巷間言われるほど〝不仲〟ではなく、やはりお金の貸し借りの話ができるほど通じ合っていたということだろう。