WWEの〝明日の女帝〟アスカが、制御不能ぶりを強めている。
6月にヒザの負傷から1年1か月ぶりに復帰。カイリ・セインとの「カブキ・ウォリアーズ」を復活させ、女子トップ戦線に戻ってきた。一方で共闘するイヨ・スカイがリア・リプリーやニッキー・ベラと協力関係を築くようになると「家族やないやろ」と露骨に不満を示し、イヨとの間に亀裂が入っていた。
そのイヨはPLE「レッスルパルーザ」(20日=日本時間21日、インディアナ州インディアナポリス)で、ステファニー・バッケルとの女子世界王座決定戦に臨む。8日(同9日)のロウ(ウィスコンシン州ミルウォーキー)ではバックステージで、イヨはアダム・ピアースGMからステファニーとの調印式が中止になったことを告げられていた。そこにニッキーが現れてイヨを激励していると、アスカが割って入った。
「イヨに関わんな」と言って、またも会話の邪魔をする。WWE殿堂者のニッキーが「私をリスペクトを示して」と言うと、アスカが「あんたにリスペクトを叩き込んだる」と不遜に言い放って一騎討ちを要求。ニッキーも受けて立ち、心配顔のイヨとカイリをよそにアスカ vs ニッキーのシングル戦が決まった。
女帝は序盤から観衆をあおりながら、ロープを利用した関節技で痛めつける。ニッキーが攻勢に出ると、場外でセコンドのカイリを盾にして攻撃を止めさせた。変型のコブラツイストから投げっ放しジャーマンと快調に攻めるが、コーナーからのミサイルキックをかわされて自爆。殿堂者の猛反撃を浴びた。だが、グラウンドのキックで形勢逆転。得意の打撃でスパートをかけ、バスソーキックを打ち込んだ。ニッキーのアラバマスラムをしのぐと、最後はヒールキックからアスカロックを決めてタップを奪取。殿堂者に完勝してみせた。
ところが…。試合後のバックステージでも、女帝はニッキーに執ようにからみつく。「ステファニーに言っとけ。イヨがぶっ飛ばすってな」と言い放った。しつこいアスカをニッキーが突き飛ばしたところで、今度はリアが現れた。「何か問題がある?」と元世界王者が言うと、女帝は「WWE女子のトップはわて、アスカや!」とメンチを切った。
リアは「友達のイヨがトップ王座を狙ってるけど? 忘れた?」と当然の突っ込みを入れると、アスカは激高。「イヨの名前言うちゃうんじゃ、ボケ、アホ!」と日本語で毒づき、去っていった。カイリは不安げな表情で、アスカの怒声によって後を追ったのだが…。
もはや歯止めの利かない女帝の横暴。女子世界王座戦線には不穏な空気が立ち込めている。
この日のロウは「ABEMA」にて放送された。













