新日本プロレスのミスターこと永田裕志(57)が、来年1月4日東京ドーム大会で行われる棚橋弘至(48)の引退試合に緊急提言だ。自身がプロデュースする7日の千葉・東金大会で棚橋とのラストシングルマッチに敗れた永田は、一時代を築いたエース最後の相手に新世代戦士を熱望。〝後継者〟の座をかけた争奪戦の開催を提案した。

 2000年代に団体エースの座を争い、数々の激闘を繰り広げてきた両雄最後の一騎打ちは、ストロングスタイルの神髄を見せつける意地の張り合いとなった。岩石落としを切り返された永田は、コーナー上での攻防からヘッドバットでマットに落下。立ち上がろうとするところをハイフライアタックでなぎ倒され、最後はハイフライフローで力尽きた。

 大会後には取材に応じ「強かったよ。近年では最高潮の状態で迎えたんだけど…。やっぱり試合してないと厳しいな。この夏にバラモンユージになってた俺と、G1に出ていた棚橋の差が出てしまったのかもしれない。バラモンの祟りだな」と説得力抜群の敗因を分析しつつ「最後に盛り上がって良かったですよ」と充実の表情を浮かべた。

 刻一刻と引退の時が近づく棚橋だが、引退試合の相手は未定だ。この状況に永田は「俺としては若い人材と戦ってほしいっていうのがあるよね」と持論を展開。「海野(翔太)でも辻(陽太)でも上村(優也)でも成田(蓮)でもいいと思う。ウルフ(アロン)とっていうのはちょっと違うと思うけど。中邑(真輔)とかオカダ(カズチカ)とか内藤(哲也)とか過去のものを見るよりは、未来の誰かをピックアップして、新日本を託せる人間とやったらいいんじゃない? 社長としてやっていくのであれば」と熱望した。

 海野や上村など、新世代の中にはすでに棚橋のファイナルロードで対戦済みの選手もいる。それでも引退試合の相手という重要性とステータスを考えれば、名乗りを上げる人間が出てくる可能性は十分にあるというのが永田の考えだ。「新世代で争奪戦をやればいいじゃない、棚橋の引退試合の。辻みたいにG1で負けた人間もいるし。継承するという意味も含めてさ」と提案。その0・5秒後に「今日負けた悔しさがあるから、俺がやってもいいって気持ちもなきにしもあらずだけど」と真逆のことを言い出したが、これはもう聞こえなかったことにした。

 一方で永田は、来年1・4でデビューするウルフにも熱視線を送る。同月には千葉・佐倉での興行開催も希望しており「ウルフ、(ボルチン)オレッグ、矢野通、俺とかアスリートとして入った人間で組むのも面白いと思うしね。ウルフは戦うよりも今は組んでみたいかな」と共闘案を披露。レスラーとしてもプロモーターとしても、どこまでも貪欲な姿勢を見せていた。