ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)をめぐってフェザー級戦線が異様な盛り上がりを見せている。

 井上は9月にWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と対戦し、12月にはWBC同級1位アラン・ピカソ(メキシコ)戦が浮上している。さらに来年春にはWBC&IBF世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)と〝日本人決戦〟が実現する見込み。そして、来年夏以降、満を持してフェザー級に階級を上げるとみられている。

 そこでモンスターとの対戦を希望するフェザー級王者たちはもちろん、ランキング上位陣によるタイトル争奪戦が活発化しているのだ。なかでも井上の階級変更後に対戦が有力視されているWBO世界フェザー級王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ)について、米専門誌「RING」は「エスピノサは井上に挑戦するフェザー級選手たちの仲間入りを果たす。しかし、彼自身も狙われている」と報じた。

 その上で同誌は「皮肉な話だ。エスピノサは日本のスター選手を狙っているが、同じ階級の王者や挑戦者たちもエスピノサを狙っている。ブルース・キャリントン(米国)、ルイス・ネリ(メキシコ)、ニック・ボール(英国)など数えきれないほどの選手がエスピノサのタイトルを狙っている」と指摘した。

 井上のフェザー級初戦は来年の夏以降になる見込みだが、それまでエスピノサはベルトを維持し、モンスターとの対戦を実現できるか。