辞める時期は自分で決めたい!? 自民党は28日、都内の党本部で両院議員懇談会を開催。大敗した参院選の総括を行ったが、石破茂首相への退陣要求が相次ぎ、続投を支持する議員は数人しかいなかったという。それでも石破氏は続投に意欲を見せるが、根底には〝退陣報道、許すまじ〟の怒りがあるという。

 午後3時半から始まった懇談会は2時間の予定が午後8時ごろまで続く長丁場となった。石破氏は冒頭「一切の偽りのない心で、うそのない心で国家国民のために尽くす。その思いでこれから先、臨んでまいりたい」と続投の意志を示した。

 しかし、懇談会は続投に否定的な意見で占められた。船田元衆院議員によると、続投容認は5~6人という少数派で、多くの議員が総裁を替えて新たな体制でのやり直しを望んだという。

 ある議員は「雰囲気? いいわけないでしょ」と話した。別の議員は「60何人かの議員が発言したが、続投に賛成の人は1割もいなかった」と明かした。さらに別の議員は「続投したいというのなら、もっと思いを語ってほしかった」と、石破氏の説明不足を嘆いた。

 なぜ石破氏は辞めないのか。2007年の参院選で敗北した安倍晋三首相(当時)に退陣を迫っただけではなく、09年の都議選敗北後は麻生太郎首相(当時)にも退陣要求していた。選挙結果の責任をトップが取らないといけないことは、自覚していそうなものだが…。

 ベテランの永田町関係者は「石破氏は地位に執着するタイプではない。過去の発言は自分にも向けているはずで、辞める気持ちはある」と指摘。「しかし、人から言われて辞めるのは嫌なのだろう。ましてや新聞に決められたくない」と分析する。

 参院選の結果と日米関税交渉の合意を受け、毎日新聞が8月内の退陣を報じ、読売新聞にいたっては7月内の退陣表明で号外も出していた。「石破氏は意地になっているんじゃないか」という。

 フライデーデジタルは28日配信の記事で、読売が官邸の取材でペナルティーを受けたと報じた。前出の永田町関係者は「官邸から読売関係者に抗議の電話があったと、まことしやかにささやかれています。退陣報道に怒っているのでしょう」と明かした。

 石破氏は自身の退陣について、周囲に漏らしたことはないと否定している。この日の懇談会後も続投方針について「変わらない。果たすべき責任を果たす」と意欲を見せた。報道通りにさせないために、9月まで粘りかねない。